12月28・29日の両日、「第2の奥原希望発掘プロジェクト」が行なわれた。このイベントは、奥原希望(日本ユニシス)が中心となり、ジュニア選手とその保護者を対象に講習会や講演などを行なうもの。今回で3回目となるが、初めて奥原の故郷・長野県大町市で開催された。今回は技術講習会と講演に加え、交流パーティーも行なわれ、技術講習会には地元・長野を中心に、長崎、島根、高知などから約70人の小中高生が参加した。
1日目は、男子ダブルスの元全日本総合チャンピオンであり、現在は理学療法士として活動している片山卓哉氏が「ジュニア時代の身体革命」と題した講演を行なった。現在、奥原のコンディションニングサポートを行なっている同氏が、奥原に実施した取り組みなどを紹介しながら、ジュニア選手と保護者に向けて話を進めた。
その後は技術講習会が行なわれ、奥原も講師として参加。参加者は年代ごとに分かれてスタッフから指導を受けたが、奥原はすべてのコートを回って、ジュニア選手に技術的なアドバイスを送った。12月の全日本総合では肩の痛みのため2回戦を途中棄権したが、その肩については「まだリハビリ段階だが、順調に回復している」と言及。ロブなど肩への負担が比較的小さいショットについては、実際に身ぶり手ぶりを交えて意欲的に指導していた。
2日目は奥原自身による講演や技術講習会、さらにチャレンジゲームなどが行なわれた。
奥原のコメント(1日目終了後)
「今年は地元での開催で、雪とか不安もありましたが、みんな集まってくれて、私自身も楽しめてホッとしています。これまでと違って長野県の子どもたちが多く参加してくれたので、すごくうれしかったです。この体育館(大町市運動公園総合体育館)は私がバドミントンを始めた、本当のスタートの場所。参加してくれた小さい子どもたちを見て、私も(当時)こんな感じだったのかなと思いました(笑)。
子どもたちにはどんどんうまくなってほしいですし、今回の講習が将来、バドミントンじゃなくてもいいので、人生を切り拓くうえでの何かのきっかけになってくれればうれしいですね」