12月3日に開催された『第70回全日本総合バドミントン選手権』(東京・代々木第二体育館)5日目は、各種目準決勝が行なわれた。ここでは男子ダブルスのダイジェストを紹介しよう。
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男子ダブルスは優勝候補の園田啓悟/嘉村健士(トナミ運輸/写真奥左)が王者の貫禄を見せた。準決勝の相手は3年ぶりの総合4強入りを決めた井上拓斗/金子祐樹(日本ユニシス)。準々決勝では先輩ペアとの白熱した勝負を制して勝ち上がった若手ペアだが、ソノカムの2人は確かな実力と、そして香港OPを優勝した勢いでゲームを完全に支配した。
第1ゲームから飛ばした園田/嘉村は、11−6、15−10とセーフティーリードをしっかり保ち先制。第2ゲームも園田の迫力あるスマッシュと、嘉村のスピード感あふれるアタックで井上/金子を押し込み17−9。井上/金子も後半に4連続得点を奪って意地をみせたが、追撃は実らず。21−16で制した園田/嘉村が、2連覇に向けて勝利をつかんだ。
もう一方の山では、第2シードの遠藤大由/渡辺勇大(写真右)と、昨年準優勝の保木卓朗/小林優吾が激突。第1ゲームは渡辺の出足が遅れ、保木/小林が優位に試合を運ぶ。11−6、15−9と保木/小林がリードしたが、中盤以降は渡辺もようやく本来の動きを取り戻しはじめる。すると、13−17の場面から遠藤/渡辺が5連続得点で逆転。さらにスピードを上げたユニシスペアが、21−18で第1ゲームを奪った。
第2ゲームに入ると、試合の主導権は遠藤/渡辺が握り始める。遠藤が豊富な運動量で広くカバーすると、渡辺が前衛での仕事をきっちり果たして17−11。保木/小林も果敢に攻めてポイントを奪いに行くが、なかなか遠藤/渡辺の堅い守備を崩せず。最後は15本に抑えた遠藤/渡辺が、決勝進出を決めた。
決勝戦は園田/嘉村と遠藤/渡辺の勝負に。2ペアの対戦は10月の全日本社会人決勝戦以来となり、このときは遠藤/渡辺が勝利を飾っている。園田/嘉村は総合2連覇とともに、ユニシスペアへの雪辱もねらう。
▼準決勝の結果
園田啓悟/嘉村健士②〔21−14、21−16〕0●井上拓斗/金子祐樹
遠藤大由/渡辺勇大②〔21−18、21−15〕0●保木卓朗/小林優吾
▼決勝戦のカード
園田啓悟/嘉村健士 − 遠藤大由/渡辺勇大