【全日本総合】準々決勝コメント<ダブルス>

12月2日に開催された『第70回全日本総合バドミントン選手権』(東京・代々木第二体育館)の4日目は、各種目準々決勝が行なわれた。ここでは男女ダブルス、混合ダブルスに出場した選手のコメントを紹介しよう。

 

【男子ダブルス】

全日本総合

井上拓斗/金子祐樹(日本ユニシス)2-1で佐伯祐行/垰畑亮太(日本ユニシス)に勝利

井上「最後は正直、『負けた』と思いました(ファイナルゲーム24-22で勝利)。練習でも分の悪い相手でしたが、自分たちのメンタルが崩れなかったことが大きかったと思います。自分たちはもう“勝たないといけない”年齢(井上21歳、金子22歳)。ベスト4で満足はしていないので、明日も頑張りたいです」

金子「紙一重の試合になることは覚悟していましたし、相手は同じチームの先輩ですが、『絶対に勝たないといけない』という気持ちで挑みました。実際に、最後の1、2点の勝負になりましたが、最後まで強い気持ちを持って戦えたことがよかったと思います」

 

全日本総合

保木卓朗&小林優吾(トナミ運輸)/松居圭一郎&玉手勝輝(日体大)に2-0で勝利

保木「松居さんは富岡高の先輩なので意識した部分もありましたが、僕らは実業団チームで力をつけてきているので、大学生には勝たなければと思って試合に入りました。全日本総合は、日本の一番を決める大会。今年の僕らはトマス杯やスーパーシリーズを回らせてもらって経験を積んできたので、その経験を生かして一戦一戦大切に戦っていきたいです」

小林「相手にタイミングをずらされて思うように攻撃できず、リードされた部分もありました。それでも、『我慢しよう』といい合って、チャンスをつくれたことがよかったと思います。昨年の決勝進出がまぐれだったといわれないように、次も頑張ります」

 

全日本総合

園田啓悟&嘉村健士(トナミ運輸)/下農走&常山幹太(トナミ運輸)に2-0で勝利

園田「今日は“先輩の意地”を見せたい気持ちがありました。ただ、自分の球が浮いてしまうことが多かったのは反省点。準決勝の相手(井上拓斗&金子祐樹・日本ユニシス)は今日の準々決勝で接戦をモノにして勢いがある。それを止められるように、もっと球の質を上げて自分たちのプレーをしていきたいです」

嘉村「ここまで安定した戦いができていますが、“いらない球”があったり、ドライブが浮いたりしているので、準決勝ではミスを最小限に抑えたいです。明日も前で球をつくってポイントをとる自分の役割を果たしていきたいです」

 

 

【女子ダブルス】

全日本総合

髙橋礼華&松友美佐紀(日本ユニシス)/篠谷菜留&星千智(日本ユニシス)に2−1で勝利

髙橋「今日の相手は栗原さんたち(文音/東野有紗)に勝ってきたペア。ガツガツやって調子がよさそうだと聞いていました。私たちと試合をしても、ネット・インの数が多かったので、流れは相手ペアにあるのかなと思ったし、それに、やはりチームの後輩なので、自分のなかで“負けてはいけない”という気持ちが出過ぎてしまったと思います。第2ゲーム6−8ぐらいで負けているとき“このままの気持ちでやってはダメだ”と思い、自分がこの試合でやりたいことを考え、自分たちの課題をしっかりやろうと思いました。それによって自分たちのやりたいプレーができるようになったので、勝てたのかなと思います」

 

松友「相手は後輩ペアということで、私も“勝たないといけない”と思ってしまったのですが、それによって試合の前半はイケイケの相手に合わせたプレーをする場面もありました。でも、そういうプレーをしている自分たちに気づけたので、第2、3ゲームは自分たちの形を出せたから勝てたと思います。明日も、自分たちがやりたいプレーや、やってみたいことをしていきたいと思います」

 

全日本総合

米元小春&田中志穂(北都銀行)/新玉美郷&渡邉あかね(NTT東日本)に2−0で勝利

米元「ミックスを先にやっていたので、サーブまわりや前衛が、よく見えました。きつくなったときは田中が助けてくれましたし。作戦的には低い展開を徹底でき、うまく相手を崩すことができた。ただ明日は、どちらが出てきても簡単には崩れてくれないでしょう」

田中「4強が最低ラインの目標だったので、やっとスタートラインに立てた感じです。米元さんは、ミックスをやった後なので、前衛のさばきがいつもより速かったと思います」

 

福島由紀&廣田彩花(再春館製薬所)/松本麻佑&永原和可那(北都銀行)に2−0で勝利

福島「何回か対戦していますが、今日は相手のクセを意識してプレーできました。低いタッチで体勢を崩し…(廣田に続く)」

廣田「相手が前に出てきたらクリアーであおるようにしました。明日の相手は金メダリスト。チャレンジャーの気持ちで戦います」

 

福万尚子&與猶くるみ(再春館製薬所)/川島里羅&尾﨑沙織(NTT東日本)に2−1で勝利

福万「私たちは世界で勝つためにやっているので、準優勝や4強というのは必要ないと考えています。この半年で成長していると感じるし、プレースタイルも変えました。いまはラリーをしなくても自然と点数が入るようになっているし、それだけの引き出しが増えていると感じます」

與猶「私は引き出しを増やすというより、福万さんについていって、打てるところでいかにしっかり打つかを考えています。この後も、一つひとつ、昨日よりも今日がいいプレーをできるようにやりたいと思います」

 

【混合ダブルス】

嘉村健士&米元小春(トナミ運輸/北都銀行)/渡辺&東野(日本ユニシス)に2−0で勝利

嘉村「1ゲーム目、ゆっくりしたプレーをしたら相手がミスをしてくれたので、2ゲーム目もしっかりレシーブして要所要所で決めていけば、どうにか勝てるかなと思ってやっていました。(相手の渡辺/東野は)海外遠征で見ていて強いと思うし、海外でも戦えているペア。ただ、実際に対戦してみたら、まだ若い分、風があってやりづらい体育館だし、緊張とか変なプレッシャーも持っていたのかなと思います。自分たちは何も失うものがない。思いきりやっていたら、どんどんミスをしてくれたという感じです。

(明日の準決勝に向けて)本当に自分たちはノープレッシャーでやっているので、楽しんでやれたらいいなと思っています」

 

米元「相手がミスをしてくれたところはよかったですけど、2ゲーム目の中盤は、私にもったいないミスが多くて、カバーしてもらいました。嘉村さんと同じく、明日もノープレッシャーで、楽しくやれたらいいなと思います」

 

数野健太&栗原文音(日本ユニシス)/権藤公平&廣田彩花(トナミ運輸&再春館製薬所)に0−2で敗戦

数野「お互いに気持ちに引いている場面もあって、動きも遅く、守備でもねばれなかった。攻撃場面を作れないときは、ほかの日本選手と変わらないレベルというのをあらためて感じた。切り替えができないのが、いまの実力なのかなと思います」

栗原「私もレシーブした後にその場にいることが多く、前に切り込んでいくことができなかったです。課題のレシーブ場面になってしまうことも多くて、そこがまだまだ成長しないといけない部分と感じました」

 

 

投稿日:2016/12/03
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