11月30日に開催された『第70回全日本総合バドミントン選手権』(東京・代々木第二体育館)の2日目は、各種目1回戦が行なわれた。ここでは男女シングルスのダイジェストを紹介しよう。
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【女子シングルス】
世界ランク上位メンバーが顔を揃えた女子シングルス。第1シードの山口茜(再春館製薬所)は、NTT東日本の渡邉あかねに第1ゲーム22−20の接戦となったが、第2ゲームは12本に抑えて2回戦に進出。大堀彩(トナミ運輸)もストレートで勝利をつかみ1回戦を勝ち進んだ。
V候補の一角である奥原希望(日本ユニシス/写真)、佐藤冴香(ヨネックス)は苦戦を演じながら2回戦へ。奥原は高校2年生の髙橋明日香(ふたば未来学園高)と対戦。第1ゲーム22−20で抑えるも、第2ゲームは19−14とリードした場面から20−20まで追いつかれ、さらにここから逆転される展開に。ファイナルゲームはリオ五輪銅メダリストの貫禄を示して12本に封じたが、肩の痛みなどよって思うようなプレーができず、2回戦以降も厳しい戦いが続きそうだ。また、初優勝をねらう佐藤冴香も、1回戦で同じチームの土井杏奈とファイナル勝負にもつれたが、第3ゲームは佐藤がきっちり制して2回戦に進んでいる。
このほか、三谷美菜津、橋本由衣(ともにNTT東日本)や、川上紗恵奈(北都銀行)、今別府香里、鈴木温子(ともにヨネックス)など実力者たちが1回戦を突破。日本ランキングサーキット優勝の峰歩美(再春館製薬所)、インターハイ優勝の仁平菜月(富岡高3年)は勝ち進めず、初戦で涙をのんでいる。
【男子シングルス】
第1シードの西本拳太(中央大4年)、第2シードの坂井一将(日本ユニシス)、そして武下利一、常山幹太(トナミ運輸)のシード組は、そろって2−0のストレート勝ちをおさめた。また、日本A代表の上田拓馬(日本ユニシス)、大学生王者の五十嵐優(中央大3年)なども白星をつかんでおり、こちらも2回戦に駒を進めている。
注目が集まった中学3年生の奈良岡功大(浪岡中)は、初戦で高校2年生の金子真大(ふたば未来学園高)と対戦。奈良岡は第1ゲームを16本で失うと、続く第2ゲームも19-21で敗れ、1回戦突破はならなかった。
そのほか、インターハイ王者の山澤直貴(富岡高3年/写真)が、今年の日本ランキングサーキットで準優勝を飾った山口容正(トナミ運輸)にファイナルゲーム22−20で競り勝ち、見事金星を奪って2回戦に進出している。