【大会展望】ユニシス2強ペアが一歩リード!!<混合ダブルス>

本日11月29日(火)から、バドミントンの日本一を決める第70回全日本総合選手権が、東京・代々木第2体育館で開幕。ここでは『バドミントン・マガジン』12月号で掲載した全日本総合の展望記事を、種目別に分けて特別紹介する。

 

第5回/混合ダブルス

ユニシス2強のデッドヒートか?

そこに割って入るのは?

 

数野健太/栗原文音
数野健太/栗原文音

昨年の総合決勝を争ったのは早川賢一/松友美佐紀と、数野健太/栗原文音。全種目を通じて最後に組まれた決勝だったが、会場に残った多くのファンの前で大接戦を演じ、ミックスの魅力を存分に披露した。

その総合で頂点に立った数野/栗原は、リオ五輪のレースをしぶとく戦い抜き、わずか1年のペア歴で出場権を獲得。朴柱奉日本代表ヘッドコーチから見出された二人は、見事にベスト8の結果を残し、日本にミックスの可能性を大いに示した。

渡辺勇大/東野有紗
渡辺勇大/東野有紗

今回の総合でも、このペアを軸に混合ダブルスは展開していきそうだが、対抗馬となるのが、今年の日本ランキングサーキット優勝・全日本社会人優勝を果たした渡辺勇大/東野有紗だろう。富岡高の先輩・後輩でもある二人は、前回総合で4強に入る活躍を見せた。

当時、渡辺は高校3年生だったが、持っているポテンシャルを最大限に発揮して入賞を果たした。東野もミスの少ない丁寧なラリーで前衛の役割を果たし、渡辺の攻撃を引き出す。同じチームである数野/栗原と練習で戦う機会もたまにあるそうだが、「やっぱり勝つのは難しいですね」と渡辺。それでも互いにミックスでの目標を「優勝」と設定しており、本番では先輩ペアを倒して日本一の栄光をつかみにいく。

このほかでは、総合優勝経験のある嘉村健士/米元小春もこの種目の上位常連。どちらも本職のダブルスでの結果が求められるだけに、ミックスの比重はそれほど大きくないが、コートに立てば勝利をねらうのがアスリートの本能だろう。上位をめざす選手にとっては、大きな壁となるに違いない。

また、日本ランキングサーキット準優勝の高階知也/江藤理恵、同3位の米元優樹/米元陽花なども、この種目で存在感を放つペア。熟成されたコンビネーションを生かして、番狂わせを演じたい。

 

◆過去5年の決勝進出ペア

2011年 優勝◎池田/潮田(日本ユニシス)2位○峠畑/浅原(日本ユニシス)

2012年 優勝◎嘉村(トナミ運輸)/米元小(北都銀行)2位○ 佐藤/西山(NTT東日本)

2013年 優勝◎早川/松友(日本ユニシス)2位○嘉村/米元小

2014年 優勝◎早川/松友 2位○嘉村/米元小

2015年 優勝◎数野/栗原(日本ユニシス)2位○早川/松友

 

文/バドミントン・マガジン編集部(本稿はバド×スピ!に掲載するにあたり、一部加筆・修正をしています)

投稿日:2016/11/29
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