【大会展望】髙橋&松友は5度目の総合Vに視界良好!<女子ダブルス>

本日11月29日(火)から、バドミントンの日本一を決める第70回全日本総合選手権が、東京・代々木第2体育館で開幕。ここでは『バドミントン・マガジン』12月号で掲載した全日本総合の展望記事を、種目別に分けて特別紹介する。

 

第4回/女子ダブルス

世界一のタカマツ相手に

ジャイアント・キリングを 起こせるか

 

髙橋礼華/松友美佐紀(右)
髙橋礼華/松友美佐紀(右)

リオ五輪金メダリストの髙橋礼華/松友美佐紀。長く世界ランキング1位に君臨する、まさに世界一のダブルスだ。五輪後のSS後半戦では、YOJ準優勝、デンマークOP優勝の好成績をおさめており、気持ちが緩む気配はない。

後衛の髙橋、前衛の松友、ともに世界トップレベルの実力という二人のペア。全力で向かってくる相手をどう倒すのか、プレーの質や内容まで堪能したい。また、総合では11〜13年に3連覇したあと、14年は優勝を逃している。まずは昨年に続く連覇を達成して、優勝回数を伸ばしていきたいところだ。

 

福万尚子/與猶くるみ(右)
福万尚子/與猶くるみ(右)

14年の総合で初優勝を遂げたのが、福万尚子/與猶くるみ。そこからA代表入りを果たし、15年の世界選手権では銅メダルを獲得。わずかなポイント差でリオ五輪出場を逃したが、SS後半戦から再出発。安定したレシーブ力をベースに、ベスト8以上に勝ち上がっている。

ただ、ランキングの都合上、準々決勝でタカマツと当たることが多く、まだ勝つことはできていない。日本一を決める舞台で勝利できれば、大きな自信をつかむことになるはず。「タカマツさんと当たるまでは負けないように」(福万)、「自分たちがどれだけ通用するのか試したい」(與猶)と意気込んでいる。

世界ランキングでタカマツ、フクヨナに続くのが、一桁台に位置する松尾静香/内藤真実。09年に優勝経験もある、右左ペアのお手本ともいえるペアだ。30歳を迎えるベテランの、多彩なレシーブから作るラリーに注目したい。

 

米元小春/田中志穂(右)
米元小春/田中志穂(右)

若い戦力として台頭しているのが、米元小春/田中志穂、福島由紀/廣田彩花、松本麻佑/永原和可那。世界ランキング15位の福島/廣田は、9月の全日本社会人で初優勝。国体では主力選手として熊本県の優勝に貢献するなど、試合を重ねて力をつけている。米元/田中はYOJでSSでは初めてとなるベスト4に進出。準決勝ではタカマツを相手に健闘した。昨年ベスト8の松本/永原は、持ち味の攻撃力を生かして上位をねらいたい。

大学生の加藤美幸/柏原みきは、5月の日本ランキングサーキットで社会人選手を撃破して3位。B代表入りした実力を発揮できるか。同大会で優勝してブレークした櫻本絢子/髙畑祐紀子は、海外経験も積んできた。二人のペアでは初出場となる総合でも、スピードあふれるプレーを見せてほしい。

 

◆過去5大会のファイナリスト

2011年 優勝◎髙橋礼/松友(日本ユニシス) 準優勝○松尾/内藤(パナソニック)

2012年 優勝◎髙橋礼/松友 準優勝○藤井/垣岩(ルネサス)

2013年 優勝◎髙橋礼/松友 準優勝○樽野/新玉(NTT東日本)

2014年 優勝◎福万/與猶(ルネサス) 準優勝○栗原/篠谷(日本ユニシス)

2015年 優勝◎髙橋礼/松友 準優勝○福万/與猶(再春館製薬所)

※所属は当時のもの

 

文/平田美穂(本稿はバド×スピ!に掲載するにあたり、一部加筆・修正をしています)

投稿日:2016/11/29
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