11月13日に開催された世界ジュニア選手権(スペイン・ビルバオ)個人戦最終日は、各種目決勝戦が行なわれた。
日本からは女子ダブルスの保原彩夏/松山奈未が決勝に進出。日本選手では同種目で初めて決勝の舞台に立ち、第1シードの中国ペアと対戦した。
序盤から接戦となった試合は、第1ゲーム25−23で日本ペアが先制。しかし、第2ゲームは中国ペアが意地をみせ、19オールから抜け出し1−1のイーブンに戻した。いよいよ世界一が決まるファイナルゲームは、日本ペアが底力を発揮。ペースが落ちる中国ペアを尻目に攻撃を仕掛け、リードを奪う。9−5、11−7、14−10と安全圏をキープしながら試合を運ぶと、最後は21−14で勝利! 同種目では日本人選手として初めて世界一の座に就いた。
保原/松山の2人は、今年7月のアジアジュニアU19選手権にも出場しているが、ここでは3回戦敗退と悔しい結果に終わっていた。前回の世界ジュニアで松山が銅メダル(ペアは志田千陽/現・再春館製薬所)を獲得したこともあり、第2シードとして迎えた今大会は、緒戦から4回戦までストレートで勝利。準々決勝では小田菜摘/曽根夏姫との日本人対決をファイナル勝負で制し、準決勝もインドネシアペアに快勝して決勝まで勝ち上がっている。
世界ジュニアでの優勝は、14年に女子シングルスを制した山口茜(現・再春館製薬所)以来2年ぶり。ダブルスでは男女通じて初の戴冠となった。
そのほかの4種目は、すべて中国が制覇。男子シングルスでは孫飛翔、女子シングルスは陳雨菲、男子ダブルスは韓呈愷/周昊東、混合ダブルスは何濟庭/杜玥が、アジアジュニアU19に続き世界の頂点に立っている。
決勝の結果は以下の通り。
【男子シングルス】
孫飛翔(SUN Feixiang)②〔21−19、21−12〕0●Chico Aura DWI WARDOYO(インドネシア)41分
【女子シングルス】
陳雨菲(CHEN Yufei)②〔21−14、21−17〕0●Pornpawee CHOCHUWONG(タイ)41分
【男子ダブルス】
韓呈愷(HAN Chengkai)/周昊東(ZHOU Haodong)(中国)②〔21−17、21−14〕0●李洪燮(LEE Hong Sub) /林秀珉(LIM Su Min)(韓国)
【女子ダブルス】
保原彩夏/松山奈未②〔25−23、19−21、21−14〕1●杜玥(DU Yue)/徐涯(XU Ya)84分
【混合ダブルス】
何濟庭(HE Jiting)/杜玥(DU Yue)(中国)②〔21−13、21−15〕0●周昊東(ZHOU Haodong)/胡羽翔(HU Yuxiang)(中国)29分
【選手】
◆男子
渡邉航貴・小野寺雅之・岡村洋輝・仁平澄也(埼玉栄③)山澤直貴(富岡③)久保田友之祐・金子真大(ふたば未来学園②)奈良岡功大(浪岡中③)
◆女子
仁平菜月(富岡③)海老原詩織(作新学院③)松山奈未(九州国際大付③)川島美南・上杉夏美(埼玉栄③)曽根夏姫・小田菜摘(青森山田③)大家夏稀(金沢向陽③)保原彩夏(聖ウルスラ学院英智③)髙橋明日香(ふたば未来学園②)
【団長】田部井秀郎(日本協会ジュニア強化本部長)
【総監督】長谷川博幸(日本協会ジュニア強化部ヘッドコーチ)
【男子監督】大堀均(日本協会ジュニア強化部員)
【女子監督】井田貴子(日本協会ジュニア強化部員)
【男子コーチ】友金幸雄(日本協会ジュニア強化部員)
【女子コーチ】明神憲一(日本協会ジュニア強化部員)
【トレーナー】神田潤一(九州保健福祉大学助教)