11月10日に開催された世界ジュニア選手権(スペイン・ビルバオ)個人戦3日目は、各種目4、5回戦が行なわれた。
日本勢は5種目すべてに出場。男子シングルスは4選手が試合に臨むと、前回銅メダルの渡邉航貴が連勝を飾り準々決勝進出を決めた。インターハイ王者の山澤直貴、中学生王者の奈良岡功大は、ともにフランスのシード選手に敗れて上位進出はならなかった。
女子シングルスは、大家夏稀が第1シードのゴー・ジンウェイ(マレーシア)をファイナル勝負の末に破る大金星をつかんだ。試合は、第1ゲームを落とした大家が第2ゲームを16本で奪い返すと、第3ゲーム中盤まで互いに譲らず接戦。後半に入り13−15とリードを許した大家だったが、ここから盛り返して逆転に成功。すでにマレーシアのナショナルチームで活動している強敵を破り、ベスト8入りを決めた。前回大会3位の仁平菜月は、中国選手に0−2のストレートで抑えられ無念の敗退。2大会連続のメダル獲得はならなかった。
男子ダブルスは小野寺雅之/岡村洋輝が5回戦まで進出するも、中国ペアにファイナルゲームで敗れ16強。女子ダブルスは3組がしっかりと勝ち残って8強進出を果たしており、準々決勝では小田菜摘/曽根夏姫と保原彩夏/松山奈未の日本選手同士の対決となるため、同種目での日本のメダル獲得が決まった。また、混合ダブルスは岡村洋輝/松山奈未がシード選手を下し、準々決勝までコマを進めている。
日本選手の結果は以下の通り。
【男子シングルス】
▼4回戦
渡邉航貴②〔21−16、21−15〕0●Fong Hau SIM(マレーシア)30分
小野寺雅之②〔21−15、22−20〕0●Miha IVANIC(スロベニア)29分
奈良岡功大②〔21−11、21−9〕0●Christopher GRIMLEY(スコットランド)28分
山澤直貴●0〔21−23、17−21〕②Toma Junior POPOV(フランス)40分
▼5回戦
渡邉航貴②〔21−17、17−21、21−19〕1●Chia Hao LEE(台湾)57分
小野寺雅之●1〔19−21、21−16、20−22〕②Zin Rei Ryan NG(シンガポール)56分
奈良岡功大●0〔17−21、18−21〕②Toma Junior POPOV(フランス)48分
▼準々決勝
渡邉航貴 − SUN Feixiang(中国)
【女子シングルス】
▼4回戦
海老原詩織●0〔11−21、11−21〕②GAO Fangjie(中国)29分
髙橋明日香●0〔11−21、19−21〕②Pornpawee CHOCHUWONG(タイ)35分
大家夏稀②〔21−15、21−7〕0●Aakarshi KASHYAP(インド)28分
仁平菜月②〔21−5、21−8〕0●Ema CIZELJ (スロベニア)18分
▼5回戦
仁平菜月●0〔11−21、17−21〕②CAI Yanyan(中国)37分
大家夏稀②〔10−21、21−16、21−16〕1●Jin Wei GOH(マレーシア)58分
▼準々決勝
大家夏稀 − GAO Fangjie(中国)
【男子ダブルス】
▼3回戦
小野寺雅之/岡村洋輝②〔21−7、21−7〕0●Mathieu MORNEAU /Nicolas NGUYEN(カナダ)18分
金子真大/久保田友之祐●1〔21−11、10−21、18−21〕②Pakin KUNA-ANUVIT/Natthapat TRINKAJEE (タイ)43分
▼4回戦
小野寺雅之/岡村洋輝●1〔21−18、19−21、14−21〕②FAN Qiuyue/Xiangyu REN(中国)58分
【女子ダブルス】
▼3回戦
川島美南/上杉夏美②〔21−7、21−15〕0●Mari Ann KARJUS/Kati-Kreet MARRAN(エストニア)21分
小田菜摘/曽根夏姫②〔22−24、21−18、21−13〕1●Emma KARLSSON/Johanna MAGNUSSON(スウェーデン) 56分
保原彩夏/松山奈未②〔21−9、21−12〕0●HU Yuxiang /SHEN Lingjie(中国)29分
▼4回戦
保原彩夏/松山奈未②〔23−21、21−19〕0●Tania Oktaviani KUSUMAH/Apriani RAHAYU(インドネシア)50分
小田菜摘/曽根夏姫②〔27−29、21−9、21−18〕1●Thinaah M. /Sueh Jeou TAN(マレーシア)61分
川島美南/上杉夏美②〔21−13、21−15〕0●Pearly Koong Le TAN/Ee Wei TOH(マレーシア) 32分
▼準々決勝
川島美南/上杉夏美 − DU Yue/XU Ya(中国)
小田菜摘/曽根夏姫 − 保原彩夏/松山奈未
【混合ダブルス】
▼3回戦
金子真大/川島美南②〔21−16、21−18〕0●Elias BRACKE/Lise JAQUES(ベルギー)26分
久保田友之祐/曽根夏姫●0〔11−21、15−21〕②CHAN Yin Chak /NG Tsz Yau (香港)26分
岡村洋輝/松山奈未②〔24−22、21−15〕0●Daniel LUNDGAARD/Amalie MAGELUND (デンマーク)33分
▼4回戦
金子真大/川島美南●1〔12−21、23−21、17−21〕②Satwiksairaj RANKIREDDY/Kuhoo GARG(インド)48 分
岡村洋輝/松山奈未②〔21−17、21−14〕0●SU Li Wei/Shih Jyun JHOU(台湾)29分
▼準々決勝
岡村洋輝/松山奈未 − ZHOU Haodong/ HU Yuxiang(中国)
【選手】
◆男子
渡邉航貴・小野寺雅之・岡村洋輝・仁平澄也(埼玉栄③)山澤直貴(富岡③)久保田友之祐・金子真大(ふたば未来学園②)奈良岡功大(浪岡中③)
◆女子
仁平菜月(富岡③)海老原詩織(作新学院③)松山奈未(九州国際大付③)川島美南・上杉夏美(埼玉栄③)曽根夏姫・小田菜摘(青森山田③)大家夏稀(金沢向陽③)保原彩夏(聖ウルスラ学院英智③)髙橋明日香(ふたば未来学園②)
【団長】田部井秀郎(日本協会ジュニア強化本部長)
【総監督】長谷川博幸(日本協会ジュニア強化部ヘッドコーチ)
【男子監督】大堀均(日本協会ジュニア強化部員)
【女子監督】井田貴子(日本協会ジュニア強化部員)
【男子コーチ】友金幸雄(日本協会ジュニア強化部員)
【女子コーチ】明神憲一(日本協会ジュニア強化部員)
【トレーナー】神田潤一(九州保健福祉大学助教)