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【インカレ】下田菜都美が2度目の頂点に!<女子シングルス>

10月20日に開催された全日本学生選手権(千葉ポートアリーナ)は個人戦の準決勝、決勝戦が行なわれ、2016年の学生チャンピオンが決定した。ここでは、女子シングルスをダイジェストで振り返ろう。

個人戦の結果は こちら

 

【女子シングルス】

準決勝には、インカレ個人2連覇をねらう杉野文保と、3年ぶり2度目の優勝をねらう下田菜都美の龍谷大Wエースが進出。団体優勝の筑波大から大久保敦美、そしてシード選手を下した専修大3年・重山智佳の2人も名を連ねた。

今年9月の世界学生も制している杉野は、同じ4年生の大久保と対戦。個人戦前に行なわれた団体戦では、龍谷大初Vをねらうもベスト8に終わり「個人戦は勝たなければいけないと思った」(杉野)。多くの重圧もあるなか、大久保との勝負を11本、13本に抑えて2年連続で決勝に勝ち進む。

一方の下田も「優勝をねらった団体戦で勝てず、キャプテンとしての責任も感じていた」と、悔しい気持ちを胸中に抱えながら、快進撃で勢いにのる重山を冷静にさばき、2−0のストレートで退けた。

龍谷大の同校対決となった決勝戦。その第1ゲーム、先手を奪ったのは下田だった。出足から主導権を握って21−14で王手をかけると、第2ゲーム、調子を上げてくる杉野にしっかり応戦。杉野は「これまでは第2ゲームで私が取り返し、ファイナル勝負になることが多かった」と、最終ゲームに持ち込んでの逆転勝利をねらってプレッシャーをかけたが、下田も「第2ゲームで接戦になる展開は予想していた」と、焦ることはなかった。後半のシーソーゲーム、20オールでデュースに入ると、ここから下田が一気に2連続得点を奪い優勝。1年生でインカレを制して以来、3年ぶりの全国タイトルをつかみとった。

 

▼準決勝

杉野文保(龍谷大④)2〔21−11、21−13〕0大久保敦美(筑波大④)

下田菜都美(龍谷大④)2〔21−15、21−15〕0重山智佳(専修大③)

▼決勝

下田菜都美2〔21−14、22−20〕0杉野文保

 

優勝:下田菜都美

「1回生のときに優勝して、2回生のときに2位、そして去年はケガで思うような結果が残せなかったので、最後となる今回は“終わりよければすべてよし”と考え、絶対に優勝しようと思っていました。気持ちとしてはホッとしています。苦しい試合は準々決勝(早稲田大・中西戦)の試合。向かってくる相手になんとか勝ちきったのがよかったです。次は全日本総合があるので、そこで必ずベスト8以上に入りたいです」

 

準優勝:杉野文保

「世界学生を優勝したことで周りからも一目置かれると思っていたし、その人たちに“認められるプレーをしないといけない”、そう思って試合に入っていました。今回は女子の個人戦で波乱が多く、勝てる相手にしっかり勝つことができたのはよかったと思います。決勝戦は第2ゲームが勝負だと思っていたので、そこで攻めて接戦に持ち込めたのはよかったのですが、最後に打ち切られてしまったのはもったいなかったな、と思います。私はまだ発展途上だと思うので、これからはショットの精度や試合の組み立て方など足りない部分を強化して、1カ月後の全日本総合や、(卒業後の)実業団での試合でも勝ちたいと思います」

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