9月23日に行なわれたヨネックスオープンジャパン2016(東京体育館)4日目は、各種目準々決勝が行なわれた。ここでは各種目のダイジェストをお伝えしよう。
【男子シングルス】
優勝候補のリー・チョンウェイ(マレーシア/写真)が、中国の若手・石宇奇を12本、12本で退けてベスト4に進出。このほか、ドイツのマーク・ツゥイーブラー(ドイツ)、孫完虎(韓国)、ヤン・O・ヨルゲンセン(デンマーク)がそれぞれ白星をつかんで準決勝に進んでいる。
リオ五輪銀メダリストのビクター・アクセルセン(デンマーク)は、孫完虎にストレートで敗れて無念の8強止まりとなった。
▼準決勝の対戦カード
リー・チョンウェイ(マレーシア) − マーク・ツゥイーブラー(ドイツ)
ヤン・O・ヨルゲンセン(デンマーク) − 孫完虎(韓国)
【女子シングルス】
注目のカードとなった奥原希望と山口茜(写真)の対決は、山口が2−0のストレートで打ち勝ち、奥原から初めて勝利を奪った。試合は第1ゲーム先行した山口が、そのままリードを広げて21−11。第2ゲームは調子を取り戻した奥原がストローク戦に持ち込んで得点を重ねたが、接戦から抜け出したのは山口だった。14−17から17−17に追いつくと、点の取り合いから20オールのデュースに。すると、21オールから仕掛けた山口が2ポイントを連取して勝利。「オリンピックで1ゲームを取れたので、勝負ができるという気持ちが出てきたし、自信を持って戦えるようになった」と山口は奥原戦初勝利を振り返った。
このほか、大堀彩が峰歩美との日本人対決を制してスーパーシリーズ初のベスト4入り。中国からは世界ジュニアを制した経歴のある何冰嬌が、世界ランク4位のラチャノック・インタノン(タイ)をファイナル勝負の末に撃破。同じく孫瑜も髙橋沙也加を退けて、準決勝に勝ち上がっている。
▼準決勝の対戦カード
大堀彩 − 何冰嬌(中国)
山口茜 − 孫瑜(中国)
【男子ダブルス】
園田啓悟/嘉村健士(写真)、佐伯祐行/垰畑亮太の日本選手同士の準々決勝は、豪打をしのいだ園田/嘉村が勝利した。第1ゲームは佐伯/垰畑のアタックが冴えて先制するも、第2ゲーム以降は園田/嘉村が要所を締めながら得点を奪って逆転に成功。ファイナルゲームも主導権を握ったソノカムが抜け出し、逆転で勝利をつかんだ。
このほか準決勝に勝ち進んだのは、中国の若手を下した韓国の高成炫/金基正(韓国)。ボー/モーゲンセン(デンマーク)から勝ち星を奪った劉雨辰/李俊慧(中国)、そして日本、韓国の大会後にペアを解消するセティアワン/アッサン(インドネシア)の3組。
▼準決勝の対戦カード
園田啓悟/嘉村健士 − 高成炫/金基正(韓国)
劉雨辰/李俊慧(中国) − セティアワン/アッサン(インドネシア)
【女子ダブルス】
注目の髙橋礼華/松友美佐紀(写真)は格下のタイペアと対戦。髙橋/松友は終始ペースをつかんで相手に攻撃をさせず、11本、8本で快勝。金メダリストの貫禄をしっかり見せつけて準決勝に進んだ。また、米元小春/田中志穂がリオ五輪に出場したタイのプッティタ/サプシリーにファイナル勝負で競り勝って、準決勝に進出。松尾静香/内藤真実は中国の駱贏/駱羽にねばり強いラリーを見せたが、終盤に失速してストレートで敗れた。
残り1組はデンマークのリターユール/ペデルセン。マレーシアペアとの接戦を制して4強入りを決めている。
▼準決勝の対戦カード
髙橋礼華/松友美佐紀 ー 米元小春/田中志穂
駱贏/駱羽(中国) ー リターユール/ペデルセン(デンマーク)
【混合ダブルス】
優勝候補の高成炫/金荷娜(韓国)は、格下の相手選手を寄せ付けずに2−0完勝。リオ五輪銀メダリストのチャンPS/ゴーLY(マレーシア/写真)も、韓国の金基正/申昇瓚(韓国)を退けてベスト4に入った。前回の覇者・ニールセン/ペデルセンは、中国の魯愷/黄雅瓊に敗れベスト8止まり。中国の若手・鄭思維/陳清晨は、タイペアをアグレッシブな攻撃で下し準決勝にコマを進めている。
▼準決勝の対戦カード
高成炫/金荷娜(韓国) − チャンPS/ゴーLY(マレーシア)
魯愷/黄雅瓊(中国) − 鄭思維/陳清晨(中国)