9月22日に行なわれたヨネックスオープンジャパン(東京体育館)3日目は、各種目2回戦が行われた。ここでは日本選手を中心に各種目のダイジェストをお伝えしよう。
【男子シングルス】
日本選手不在となった男子シングルスは、リオ五輪のメダリストであるリー・チョンウェイ(マレーシア)、ビクター・アクセルセン(デンマーク)が順当に勝利し、準々決勝進出を果たした。このほか、リオ五輪に出場したトップ選手も白星を飾っており、ヤン・O・ヨルゲンセン(デンマーク)、孫完虎(韓国)、スリカンス・キダムビ(インド)などが勝ち上がっている。上位候補とされた若手の伍家朗(香港)、周天成(台湾)は2回戦で姿を消している。
【女子シングルス】
日本選手は奥原希望、山口茜が貫禄のプレーで準々決勝にコマを進めた。注目のカードとなった佐藤冴香と髙橋沙也加の対決は、パワー、スピードで上回った髙橋に軍配。ケガからの復活をめざす髙橋にとっては、国際トーナメントで久々の上位進出となった。このほか、峰歩美、大堀彩も勝ち上がっており、日本からは計5選手が準々決勝に進んでいる。
このほか、海外選手はラチャノック・インタノン(タイ)、孫瑜(中国)、何冰嬌(中国)が8強入りを決めた。
【男子ダブルス】
優勝候補の一角・早川賢一/遠藤大由が、同じチームの佐伯祐行/垰畑亮太にストレートで敗れ2回戦敗退。日本A代表からは園田啓悟/嘉村健士が、デンマークの長身ペアを接戦の末に下して準々決勝進出を決めた。
若手の活躍が期待された日本勢だったが、保木卓朗/小林優吾はデンマークのボー/モーゲンセンにファイナルゲームで敗れ、日本ランキングサーキット優勝(5月)の渡辺勇大/三橋健也も韓国ペアに敗戦。日本からは佐伯/垰畑、園田/嘉村の2組がベスト8に残った。なお、準々決勝は日本ペア同士の対戦となる。
そのほか8強に入ったのは、世界ランク6位のセティアワン/アッサン(インドネシア)、韓国の高成炫/金基正、ボー/モーゲンセンら実力ペア。これに中国、台湾の若手ペアが残っており、準々決勝はベテランと若手の激しいバトルが繰り広げられそうだ。
【女子ダブルス】
凱旋試合となったリオ五輪金メダリストの髙橋礼華/松友美佐紀は、台湾ペアに快勝して準々決勝に進出。松尾静香/内藤真実、米元小春/田中志穂も8強入りを決めており、日本からは3組が準々決勝を戦うことになる。
海外選手では、リオ五輪銀メダルのリターユール/ペデルセン(デンマーク)や、リオ五輪でタカマツと対戦したマレーシアウーン/フー、タイのプッティタ/サプシリーらも8強入り。中国からは駱贏/駱羽も勝ち進んでいる。
【混合ダブルス】
日本からは数野健太/栗原文音、渡辺勇大/東野有紗、金子祐樹/米元小春の3組が登場するも、全ペア白星はつかめず2回戦敗退。リオ五輪8強の数野/栗原は、韓国の強豪ペアに0−2のストレートで完敗。期待の若手ペア・渡辺/東野も、中国の世界ランク上位ペアに屈して8強入りはならなかった。