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【リオ五輪】世界王者・諶龍が五輪金メダルを獲得!<男子シングルス>

8月20日に開催されたリオ五輪・バドミントン競技最終日は、男子シングルスの決勝戦・3位決定戦が行なわれた。ここでは、決勝戦と3位決定戦それぞれの試合結果をお伝えしよう。
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【決勝戦】

栄光の金メダルをかけて争われた男子シングルス決勝戦。そのセンターコートに立ったのは、前日の準決勝で林丹(中国)と名勝負を繰り広げたリー・チョンウェイ(マレーシア)。そして、デンマークの若き才能をストレートで打破した中国のエース・諶龍だ。

両者ともに、勝てば初の五輪金メダルとなる勝負。その第1ゲーム序盤は、お互い点数を奪い合って7−7。ここから諶龍の連続ミスが続き11−7でチョンウェイがリードしてインターバルに入る。

ゲームが再開されると、追いかける諶龍がギア・チェンジ。積極的に攻め込んでジワジワと点差を詰め寄ると、13−13の同点に持ち込む。すると、再びここから主導権の奪い合いとなり、とくにネット前でギリギリのラリーが展開される。2人が放つヘアピンは、シャトルが何度もネットに絡むほど際どいショットの打ち合いとなった。

金メダルに王手をかけたリー・チョンウェイは、諶龍と好ラリーを展開した

 

1ゲームも終盤に入ると、さらにスピードを上げたのは諶龍だった。ラリーの先手を奪うために、ネット前に仕掛けて相手のミスを誘う。すると、攻め急いだチョンウェイが連続ミスを重ね、第1ゲームは21−18で諶龍が制した。

第2ゲームに入ると、両者ともに攻撃的な姿勢を前面に出し始める。チョンウェイが得意のスマッシュ&ネットで仕掛けていくと、諶龍も負けじと強烈なスマッシュで押し返す。5−5、8−8と緊迫のスコアが刻まれる。

お互いなんとか主導権を取りに行くなか、気迫のプレーが決まり出したのは諶龍だった。豪快にスマッシュを打ち込んで11−8でリードをつかむと、さらにペースを上げて15−11と4点差。チョンウェイも必死に追いかけるが、諶龍のポイントに並べない。

18−14といよいよ諶龍が優勝に近づくと、焦るチョンウェイのスマッシュが無情にもネットにかかる。逆に諶龍は落ち着いたプレーで着実に得点を重ね、20−18でチャンピオンシップポイント。最後はチョンウェイ渾身のスマッシュがサイドラインを割り、諶龍が悲願の優勝達成。前回ロンドン五輪の銅メダルを、さらに輝かしい色に変えてみせた。

敗れたチョンウェイは北京、ロンドンに続き3大会連続のオリンピック銀メダル。悲願だった金メダルの栄光は、ついに手にすることができなかった。

 

▼決勝戦

諶龍(中国)②〔21−18、21−18〕0●リー・チョンウェイ(マレーシア)

 

【3位決定戦】

準決勝で敗れ、オリンピック3連覇の夢が断たれた林丹(中国)と、デンマークに同種目20年ぶりのメダル(96年アトランタ五輪・金)獲得をねらうビクター・アクセルセンが対戦。

第1ゲームを奪ったのは林丹。前半はビクターと接戦となったが、中盤以降は相手の強打をうまくかわして主導権を握った。ネットプレー、スマッシュで着実にポイントを重ねた林丹が21−15で先制。

第2ゲームはビクターが果敢に攻めて21−10で取り返し、勝負はファイナルゲームへ。すると、ここから濃密なラリーが繰り広げられ、1点を取り合う白熱した戦いに。12−12、16−15と接近するスコアが続いたが、勝負所でメダルの執念を見せたのはビクターだった。19−17で2点差をつけると、さらにここから加速して連続得点。21点目を先に手にしたビクターが、オリンピック初出場で見事銅メダルを手中におさめた。

なお、林丹は3大会連続となるメダル獲得はならなかった。

林丹がメダル無しに終わったのは、04年アテネ五輪以来

▼3位決定戦

ビクター・アクセルセン(デンマーク)②〔15−21、21−10、21−17〕1●林丹(中国)

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