8月15日に開催されたリオ五輪・バドミントン競技5日目は、女子シングルスの決勝トーナメント1回戦が行なわれ、日本から奥原希望、山口茜が出場した。
グループJを1位通過した奥原は、韓国のべ・ヨンジュと対戦。第1ゲーム、序盤から相手を揺さぶってポイントを奪った奥原は、好リズムを崩すことなく21-6で先制。第2ゲームに入っても奥原のペースは変わらない。鋭いカットを打ち込んでミスを誘えば、ネット前では安定感のあるロブ、ヘアピンで相手に本来のプレーを発揮させなかった。奥原は圧巻のプレーで第2ゲームを奪いストレート勝利。危なげない試合運びで準々決勝に進んだ。
奥原と同じ時間にコートに入った山口は、世界ランク4位のラチャノック・インタノン(タイ)と対戦した。終始ペースを握っていた奥原とは違い、山口とインタノンはどちらも譲らない好勝負を展開する。第1ゲームは山口が7-9、9-11とわずかにインタノンにリードを許して進んだが、終盤17-17に追いつきプレッシャーをかける。すると、攻め急ぐインタノンのつなぎ球が甘くなり、それを見逃さない山口が猛チャージ! 第1ゲームを21-19で山口が奪った。
第2ゲームも10-11、14-14と一進一退の攻防が続いたが、ここで先に抜け出したのは山口だった。相手のフォア側を突いて攻めこむと、我慢しきれないインタノンがネットミスや甘い返球で失点。17-14と山口がリードすると、この流れを離さず21-16で勝利! 見事強敵を下し、準々決勝に勝ち進んだ。
奥原と山口が1回戦に勝利したことで、16日の準々決勝は両者による直接対決が決まった。
▼女子シングルス 準々決勝
奥原希望2〔21-6、21-7〕0べ・ヨンジュ(韓国)
山口茜2〔21-19、21-16〕0ラチャノック・インタノン(タイ)