「2016 情熱疾走 中国総体」バドミントン競技は10日、男子ダブルス1回戦~準々決勝が岡山県・ジップアリーナ岡山で、女子ダブルス1回戦~準々決勝が岡山市総合文化体育館で行なわれ、それぞれベスト4が出そろった。
男子ダブルスは、団体戦決勝を争った埼玉栄と富岡ふたばの2ペアが準決勝に進出。第1シードの金子真大/久保田友之祐(富岡ふたば)と第4シードの小野寺雅之/岡村洋輝(埼玉栄)は、順当に白星を重ねて勝ち上がった。
一方、渡邉航貴/仁平澄也(埼玉栄)、山澤直貴/本田大樹(富岡ふたば)は、それぞれ準々決勝でファイナルゲームの接戦となったが、最後は相手を振りきってベスト4入りを決めている。
接戦の準々決勝でとくに好勝負を演じたのは、渡邉/仁平の2人。第2シードの山下恭平/井上健太(水島工)を相手に、第1ゲームを16本で奪ったものの、第2ゲームはリズムに乗れず13本で失ってしまう。ファイナルゲームも立ち上がりから山下/井上に主導権を握られ、渡邉/仁平は7-15と最大8点差のリードを許した。
しかし、団体優勝を果たしている渡邉/仁平は、ここからが強かった。渡邉が、「まだ負けたわけじゃない。まず1本」と、仁平に声をかけ続けると、積極的に攻撃を展開。すると、徐々に2人のリズムが生まれ16-18まで接近。さらに攻撃の手を緩めなかった埼玉栄ペアが、一気に5連続得点を奪い逆転勝利を決めた。
春の高校選抜に続く“3冠”に一歩近づいた渡邉は「選抜で3冠をして、IHでも3冠をした人はたぶんいないと思う。それを達成して、いい夏で終われたらいいなと思います」と話した。
また、山澤/本田の準々決勝は、選抜8強の藤原圭祐/三宅将平(比叡山)を相手に第1ゲームを失う展開となったが、第2・3ゲームはともに13本で逆転勝ち。序盤から主導権を握って勢いに乗った。
ダブルスの準決勝・決勝が行なわれるのは大会最終日の12日。団体戦に続く埼玉栄の頂点か、リベンジに燃える富岡ふたばの優勝か――注目が集まる。