「2016 情熱疾走 中国総体」バドミントン競技は10日、男子ダブルス1回戦~準々決勝が岡山県・ジップアリーナ岡山で、女子ダブルス1回戦~準々決勝が岡山市総合文化体育館で行なわれ、それぞれベスト4が出そろった。
優勝候補を次々と破った舟橋佳歩(左)/山口萌(日本ウェルネス)
女子ダブルスは波乱が続いた。ベスト4入りを果たしたのは、4つ角シードのうち2ペア。そのほかも団体優勝校の富岡ふたばのエース・仁平菜月/吾妻咲弥、青森山田の一番手・曽根夏姫/小田菜摘といった優勝候補たちが、準決勝を前に次々と姿を消した。
ジュニアナショナルでもある曽根/小田を破る金星をあげたのは、東京代表の舟橋佳歩/山口萌(日本ウェルネス)の2人。昨年の全日本ジュニアから組む先輩・後輩ペアは、緒戦で富岡ふたばの髙橋明日香/水井ひらりをストレートで破ると、続く3回戦では第2シードの志波寿奈/古賀菜々子(佐賀女子)を撃破。直後の準々決勝でもその勢いは止まらず、青森山田の曽根/小田に対して第1ゲームは18本で先制してプレッシャーをかけると、第2ゲームは序盤から主導権を握って2−0のストレートで退けた。初の4強入りに、「苦しいときも笑顔でやれたのがよかった」と試合中と変わらぬ笑顔で振り返った2人。準決勝以降が行われる最終日(12日)に向けては、「(今日のように)一戦一戦しっかり勝っていきたい」(山口)と話している。
また、舟橋/山口同様にシードペアを下して4強入りを決めたのは、地元・倉敷中央の香山未帆/武田莉奈。第4シードの徳能/保原を破った2年生ペア・岩永鈴/水津優衣との準々決勝はファイナルゲームの接戦も、「メダルを目標に頑張ってきた」という香山/武田が奮起。第3ゲームは終盤まで競り合ったが、2人の持ち味である攻撃で押し込み、最後は17本で振りきった。「素直にうれしいです。多くの声援があったからこそ、自分たちのペースをつかめた」と香山。地元の大きな声援を力に変えて勝利をつかんだ。
そのほか、第1シードの川島美南/上杉夏美(埼玉栄)は4試合ともすべてストレート勝ちで危なげなく4強入り。第3シードの松山奈未/縄田佳子(九州国際大付)は、4回戦で1ゲームを失う場面もあったものの、団体準優勝校のエースとしての強さを発揮し、準決勝進出を決めている。