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【バド×スピ!限定】SP対談 早川賢一×奥原希望 コート内外のこと、包み隠さず話します!〜1

間もなくバドミントン競技がスタートするリオ五輪。ここでは大会直前に実現した日本代表・早川賢一選手と奥原希望選手の対談の模様をお送りします。同じ日本ユニシスに所属しながらも、日ごろはほとんど絡みがないという“珍しい組み合わせ”でしたが、試合前の過ごし方、オフの過ごし方など、ざっくばらんに語り合っていただきました!(取材日/7月15日)

取材・構成/バドミントン・マガジン編集部

協力/ミズノ株式会社

 

 ★二人の関係――お互いの印象を初めて明かす

「奥原は、めっちゃ頑張ってる子」(早川)

「早川さんは、天才だと思います」(奥原)

――お二人は、チーム内ではどんな感じでいるんですか。一緒にご飯を食べに行ったりとか……。

早川 まったくないですね。ぼくはダブルス、奥原はシングルスで、代表でも練習は別ですから。ほとんど絡むことがないんですよ。

奥原 男女も別ですからね。

――そんな中で、早川さんから見た奥原さんは、どんな印象ですか?

早川 めっちゃ頑張っている子! ……一人で(笑)。

奥原 一人で(笑)!

早川 いや、ホンマに追い込んでるから。練習では直接絡まないけど、遠くから「頑張ってるなー」って見てるよ。

 

――奥原さんから見た、早川さんの印象は?

奥原 まず、すごく楽しそうにバドミントンをやっているんですよ。そして、天才だと思います。

早川 天才! 初めていわれたけど、悪い気分しないな(笑)。

奥原 だって、難しいことを簡単そうにやってるから。ホントすごいなって思います。見ていておもしろいし、やっている本人がすごく楽しんでいるんだなと。

 

 

★試合への入り方――ウォーミングアップからの流れ

「1時間前に会場入り」(早川)

「1時間前にストレッチ、体操を始めます」(奥原)

――まずは、試合に向けてどのように過ごしているか、聞かせてください。試合会場に入ってから徐々に集中力を高めていくと思いますが、バドミントンをやっている中・高校生にも参考になると思うので、お二人の方法を教えてください。

早川 ぼくは、集中力を高めるにはコレ! というのはないですね。流れでアップして試合に入る感じです。ストレッチして、基礎打ちして、はい、試合みたいな。ストレッチにしても、筋肉痛になっているところを伸ばしたりとか、そのときやりたいところをやるという感じで……。

奥原 それ、参考にならないですよ(笑)。

早川 いやいや、ある意味、これが、おれのルーティンかもしれない。

奥原 あまり気にしないんですね。

早川 ストレッチは一応、やることは決まっています。ただ、ここを何分とかじゃなく、こっちは伸びたから、はい、次こっち、みたいな。

――アップは、パートナーの遠藤(大由)さんと一緒にやるんですか?

早川 バラバラです。あいつにはあいつの流れがあって、邪魔したら怒られます(笑)。

 

――奥原さんは、どんな流れですか?

奥原 私はまず、試合の4時間前に起きます。そして、出発の1時間前くらいに、対戦相手の動画を流しながら出る準備。頭にはだいたい入っているけど、なんとなく流し見ですね。会場に着いたら、1時間前くらいにアップを始めます。

早川 1時間前からアップ!? 早いよ!

奥原 1時間前にストレッチ、体操から入ります。

早川 へー! おれは1時間前くらいに会場入り。自分の試合の一つ前がコートに入ってから、アップ開始という流れだな。遠藤が動き出すのを見て、おれも行こう! みたいな(笑)。ダブルスは、羽根打ちのタイミングが同じじゃないとキツいから。

奥原 私は一つ前の試合の残り1ゲームくらいで、基本を打ちますね。

――前の試合が早く終わったり、長くなったりするときは、どうやって調整するんですか?

奥原 一連のアップを終えて、本当に長くなりそうだったら一回止まって、もう一回動いたりとかしますけど。

早川 早く終わったときは、焦りますね。長くなった場合は、しんどいけど待つ。一連のアップが終わったら、基本、もうやらないです。「これ以上やったら、1ゲーム目の入りが疲れちゃうかな」とか思うんで。動いていないと不安ということは、ないですね。

 

★ジンクス、ルーティン――意外なこだわりポイント

「靴ヒモは絶対ねじらない!」(早川)

「輪っかもキレイに作ります」(奥原)

――シューズはどっちの足から履くか、決まっていますか?

早川 決まってないですけど、ヒモはちゃんとします。ヒモがねじれて穴に通っている人っていますけど、ぼくは絶対ねじらないです。

奥原 私も、どっちの足から履くかは決めていないけど、ヒモは絶対ねじらないです。

早川 ねじれてたら、やり直すよな。

奥原 そうそう!

早川 おれは、ほかのことはあんまり気にしないほうだけど、そこはめっちゃ気になる。

奥原 わかります。結び目の輪は、気にならないですか?

早川 そこは気にならないね。

奥原 私は(蝶結びの)輪っかも気になって、キレイに作りますよ。ねじれないように。

早川 すごいな、そこまでは気にしない(笑)。大学までは適当にやっていたんだけど、見て、ちょっと汚いなと思って。サービスを打つ前に、ラインを見たときにシューズも目に入りますし、それで…。

奥原 どこに集中してるんですか(笑)。

早川 そういうときも、あるってことだよ!(笑)

 

――どっちの足からコートに入るとか、決めていますか?

奥原 決めてないです。

早川 おれも決めてない。でも、コートに入る「入場行進」は、おれが前。名前は「遠藤、早川」の順で書いてあるんだけど、注意されない限り、早川、遠藤の順に行く。

奥原 そうだったんですか!

早川 遠藤もわかっていて、「前どうぞ」みたいな(笑)。これは、ルーティンに入るんじゃないかな。

奥原 ダブルスならではですね。

早川 あと、コートサイドでラケットバッグを置く位置は、絶対におれが手前。

奥原 奥まで歩くと疲れるからですか(笑)?

早川 そういうことじゃなくて! おれが前だから前に置くの!

早川選手が前で、遠藤選手が後ろ。コートへの入場フォーメーション(?)はつねに決まっている(今年のトマス杯)

 

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