【岡山IH2016】埼玉栄が富岡ふたばを破り2連覇!<男子団体>

「2016 情熱疾走 中国総体」バドミントン競技は9日、岡山県・ジップアリーナ岡山で男女団体戦が行なわれた。大会2日目は準々決勝から決勝までが実施され、男子団体決勝は埼玉栄(埼玉)が富岡・ふたば未来学園(福島)を破り、2連覇を達成した。

岡山インターハイ
優勝を決めて喜ぶ埼玉栄メンバー

 

準決勝に勝ち進んだのは、埼玉栄、瓊浦(長崎)、八代東(熊本)、富岡ふたばの4チーム。埼玉栄は、1977年以来のベスト4入りを果たして勢いに乗る瓊浦を3-0で封じ込める。もう一方の富岡ふたばと八代東の勝負は、富岡ふたばがストレート勝ちを収めて決勝に進出した。

春の高校選抜でも日本一の座をかけて争った2校。3面展開で始まった決勝戦、先制したのは埼玉栄だ。高校選抜ではストレート負けを喫していた小野寺雅之/岡村洋輝が、富岡ふたばの山澤直貴/本田大樹に見事リベンジ。小野寺がネット前で果敢に仕掛けて攻撃につなげると、切れ味鋭い岡村のショットが冴えわたり、9本、11本で圧倒した。高校選抜ではダブルス2本が敗れ、シングルス3本で「ギリギリ勝った」(大屋貴司監督)だけに、この勝利が大きなポイントになった。

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第1ダブルスを2-0で勝利した埼玉栄の小野寺雅之(右)/岡村洋輝

 

もう一つの第2ダブルス・渡邉航貴/仁平澄也は、金子真大/久保田友之祐に1-2で惜敗したが、トップシングルスは2年生の大林拓真が奮起。富岡ふたばの3年生・佐藤雄輝との勝負をファイナルゲームへ持ち込むと、心身ともに疲労がピークに達する終盤、大林は足や腰、腕をつるアクシデントに見舞われる。しかし大林は、「みんなのために絶対に勝ちたかった」と試合を続行。気迫のプレーで19オールから突き放した。

これで優勝に王手をかけた埼玉栄は、最後はエースの渡邉航貴が山澤直貴を2-1で破ってガッツポーズ。埼玉栄は2年連続の歓喜に沸いた。

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第1ゲームを落としながらも、息の合ったコンビネーションで勝利を収めた金子真大(右)/久保田友之祐(富岡ふたば)
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決勝の勝負所を制した大林拓真(埼玉栄)

 

 

◆優勝コメント

大屋貴司監督(埼玉栄高)

「選抜はシングルス3つで勝てましたが、あの勝ち方は二度とできないと思っていたので、ダブルスを強化してきました。2つは取れませんでしたが、1つはリベンジしてくれた。みんなが苦しいことから逃げずに頑張ってくれた成果だと思います。いまの3年生たちに感謝したいです」

小野寺雅之キャプテン(埼玉栄高)

「本当にうれしいです。苦しいとき、ベンチやスタンドで応援してくれる選手や保護者の方を見て、勇気づけられました」

投稿日:2016/08/10
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