高校生の夏の大一番である岡山インターハイが、8月8日に開幕する(開会式は7日)。インターハイ直前企画として、ここでは男子ダブルスで活躍が予想される注目選手を紹介しよう。
※主な戦績は高校生の大会で、すべてダブルス
川島美南(右)&上杉夏美
かわしま・みなみ&うえすぎ・なつみ
【埼玉栄3年】
〈ペアとしての主な戦績〉
15年全日本ジュニア>>優勝
16年高校選抜>>準優勝
2年生で挑戦した昨年のインターハイは32強とふるわなかった。しかし、直後の全日本ジュニアで優勝して一気にブレイク。シングルスでも実力の高い川島が果敢にネット前に切り込み、身長172㎝と上背のある上杉の多彩な攻撃につなげる。ほかのペアに比べてミスの少なさが際立つペアだが、選抜ではあと一歩で頂点に届かなかった。夏の大舞台で女王に返り咲くか、注目だ。
曽根夏姫(左)&小田菜摘
そね・なつき&おだ・なつみ
【青森山田3年】
〈ペアとしての主な戦績〉
15年全日本ジュニア>>8強
昨年は小田が3年生と組んでインターハイ優勝。曽根は二村とのペアで今春の高校選抜で優勝を果たしている。今回は全国優勝を経験している2人がペアを組み、最後のインターハイ制覇に挑戦。個々の実力はともに高校界ではトップクラスであり、過去にも全日本ジュニア(8強)や選抜団体戦(優勝)でペアを組み、全国のライバルから白星を奪ってきた。コンビネーションに不安はなく、実力通りのプレーが発揮できれば優勝の可能性も十分ある。
徳能あすか(左)&保原彩夏
とくのう・あすか&ほばら・さやか
【聖ウルスラ学院英智3年】
〈ペアとしての主な戦績〉
15年高校選抜>>準優勝
15年インターハイ>>3位
15年全日本ジュニア>>8強
2015年の高校選抜では、1年生ながら準優勝を果たし頭角を現した。同年インターハイでも2年生ペアとして4強入り。全日本ジュニアはベスト8、そして今年の選抜は出場権を獲得できずに悔しい思いをしたが、そのぶん最後の夏にかける思いは強い。徳能の優れたゲームメイク、左利きの保原の緩急をつけた攻撃を軸に、ねらうは頂点のみ。名門・聖ウルスラの看板を背負って立つエースペアのプレーに注目だ。
まつやま・なみ&なわた・かこ
【九州国際大付3年】
〈ペアとしての主な戦績〉
15年全日本ジュニア>>3位
16年高校選抜>>3位
松山は1年時から先輩とペアを組んでダブルスの腕を磨いてきた。1年時はインターハイ8強、2年生では3位入賞の好成績を残しており、縄田とのペアで戦った昨年の全日本ジュニア、今年の高校選抜も3位に入ってその実力をアピールした。全国に名を馳せる九国のエースダブルスとして、この夏も上位進出が期待されるペアだ。
しわ・ひな&こが・ななこ
【佐賀女子3年】
〈ペアとしての主な戦績〉
16年選抜 >>3位
昨年のインターハイは、志波と古賀がそれぞれ別のパートナーと出場。志波は2回戦で川島美南/上杉夏美と対戦し、敗れたもののファイナル勝負に持ち込んで意地をみせた。その後、左利きと右利きの新ペアとして2人が組み始めると、今年の高校選抜では優勝候補の一角だった仁平&吾妻を破って3位。勢いに乗れば今回も上位進出の可能性は十分ありそうだ。