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【バドマガ情報】『浪岡ジュニア流 心技体の磨き方』が発売!

 

『B.B.MOOK 1317 バドミントン 浪岡ジュニア流 心技体の磨き方』 B5判100ページ、1111円+税

※表紙をクリックすると詳しい情報を見ることができます

 

バドマガの人気連載が1冊に!

『B.B.MOOK 1317 バドミントン 浪岡ジュニア流 心技体の磨き方』が、6月末から全国書店で発売されている。これはバドミントン・マガジン2015年2月号から16年4月号にわたって掲載された人気連載「奈良岡浩流 心技体の磨き方」を基に、追加取材を行なって再構成したものだ。

 

監修は、創部からわずか9年で若葉カップを制した浪岡ジュニアの監督であり、浪岡中、浪岡高の指導にも携わっている奈良岡浩氏。上記の連載総集編に加え、巻頭企画では舛田圭太ナショナルコーチとの対談で、ジュニア指導について徹底的に語り合っていただいた。互いに「バドミントン以外のことを大事にする」という指導スタンスだが、かたやトップ選手、かたやジュニアのトップレベルで実績を残す2人だけに、その言葉は説得力に満ちている。

 

「心技体」において、とりわけ選手の「心」へのアプローチに心を砕く奈良岡監督だが、技術・戦術の指導についても当然ながらこだわりを持つ。その「浪岡ジュニアならでは」の技術・戦術を、息子である奈良岡功大選手らに披露していただいた。それぞれの技術について奈良岡功大選手のミニ解説もあり、“若き才能”がどんな意識でシャトルに向き合っているのかも注目だ。

 

このほか、「技体」における6方向のフットワークでは誌面のQRコードから動画をチェックできるほか、巻末には浪岡ジュニアが日々の活動で使用している「目標設定シート」と「振り返りシート」が付録として封入。ジュニア指導者&選手はもちろん、保護者やチーム関係者にとっても、大いに参考になる1冊だ。

巻頭企画では奈良岡監督(右)と舛田圭太コーチとの対談が実現。気鋭の指導者2人によるクロストークは熱かった!

 

本誌ちょい見せ! 浪岡ジュニアの指導理念

ここでは本書の掲載内容から、浪岡ジュニアにおける指導コンセプトの一部を特別に公開しよう。本書では浪岡ジュニアの指導コンセプトや実際の取り組みを「心技体」に分けて紹介しているが、「心」においてはとくに大事なテーマがある。4つのキーワードを基に、奈良岡監督に解説いただいた(本書P20-21から)。

連載総集編では「心」と「技体」について浪岡ジュニアが重視する内容を徹底紹介

 

浪岡ジュニア 「心」のキーワード①

練習だけでは勝てない!

指導者としても選手としても、いますぐに勝ちたいと思うのは、決して間違ったことではありません。しかし、そこにこだわりすぎて、将来を見すえた指導ができていないのではないか…と思うことが多々あります。

この、将来を見すえた指導というのが、とくにジュニア期の選手たちにとっては大切です。練習をたくさんする、強い人と練習をするというのは大切なことですが、それだけで勝てるようになるわけではない。むしろ、子どもたちの「心」を育て、人間性を高めていくことのほうが、バドミントンの技術を習得するよりも大切なのだと思います。人間性を高めることで、練習をより効率的なものとし、勝てる選手にもなっていくのではないでしょうか。

また、技術の面では「伸びしろ」をつくっていくことが大切です。いまの結果にこだわりすぎれば、それが将来の弱点となってしまうこともある。とくに小学生以下の場合、まだまだ体ができていませんから、ショットやコースによっては簡単に決まる場面もあるでしょう。だからといって、そこばかりをねらえと指導していたのでは、体が成長し、その球を取られるようになったら、選手はどうしていいのかわからなくなってしまいます。

「心」を育てると同時に、将来を見すえた伸びしろをつくる指導が大事なのではないでしょうか。

 

浪岡ジュニア 「心」のキーワード②

目標の設定と振り返り

浪岡ジュニアでは、選手一人ひとりに目標を設定させ、常々それを振り返っています。目標の設定には、もちろんそこに向けて頑張らせるという意味合いがあるのですが、大事なのはむしろ振り返ること。立てた目標に対して、そのためには何が必要なのか。試合や練習のことだけではなく、学校生活や生活面、精神面など、目標を達成するためには、それぞれにどんな取り組みをする必要があるのか考える。そして、その取り組みに対して、自分は達成できたのかどうかを振り返りで自覚するわけです。

指導者としても目標を書かせて終わりではなく、選手個々がどんな目標を持っているのかを知り、そこに向けてどんな練習が必要で、どんな人間にならなければいけないのかを、子どもたちに伝える必要があるでしょう。なにより、指導者自身が子どもたちの目標に向けて一緒に頑張らなければいけません。

 

浪岡ジュニア 「心」のキーワード③

三位一体

三位一体の三とは選手、指導者(学校)、保護者のことです。これは浪岡ジュニアにおけるチーム運営の方針なのですが、選手を育てるためにも必要なことだと思います。

子どもを甘やかしてしまうなどの理由から、親をチームの運営に関わらせず、選手と指導者だけで活動しているクラブというのは多くあります。しかし、子どもたちの生活面を支え、遠征や大会などでもチームをサポートしてくれている親の存在を抜きに、チームを運営していくことはできないと私は考えています。その意味では、むしろ積極的に親を巻き込み、情報を提供していくことで、一緒になってチームを運営していくべきではないでしょうか。

それと同じように、中学生や高校生は部活動でもあるわけですから、学校側の協力も得なければなりません。普段はチームで勝手にやっているのに、大会になればこれをお願いします、では協力はしてもらえない。お互いが日頃から一緒になって活動することが大切です。

 

浪岡ジュニア 「心」のキーワード④

「フォロー」と「甘やかし」の違い

指導者も親も、なんでも選手のためと思ってやってあげたのでは、甘やかしているだけ。選手の人間的な成長は見込めません。

選手をサポートするためのフォローと甘やかしは、確かに難しい線引きです。同じ行動でも、あるときはフォローになり、あるときは甘やかしになってしまう。大切なのは、選手の成長を考え、選手自身がやるべきことは何かを見極めること。そのうえで、必要なときにはフォローをしましょう。

また、これらのことを共通認識として持つためにも、三位一体の活動が必要であり、保護者にも情報を提供していくべきなのだと思います。

大切なのはプレーヤーズ・ファーストです。それぞれの立場から、選手の成長には何が必要なのか、選手のためにできることは何かを考える。その上で選手自身も目標に向けてできること、やるべきことを実行してもらいたいと思います。

 

スーパー中学生・奈良岡功大選手の実戦テクニックも必見!

 

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