6月12日に開催されたオーストラリアOP(シドニー・SS)最終日は、各種目で決勝戦が行なわれた。今大会は世界トップランカーが相次いで苦杯を喫しているため、決勝戦にはフレッシュな面々が顔を並べた。
男子シングルスは、5月のトマス杯でデンマークの初優勝に貢献したH・K・ヴィテンフスと、韓国期待の21歳・全奕陳が対戦。1ゲームずつを奪い合い、迎えたファイナルゲーム、序盤で一気に抜け出したデンマークのベテランがそのまま押し切り優勝。ト杯でつかんだ好調の波を個人戦でもしっかり生かし、初SS制覇を遂げた。
女子シングルスはサイナ・ネワール(インド)が中国の孫瑜を、こちらもファイナルゲーム19本に抑えて1年2カ月ぶりのSS優勝。男子ダブルスはインドネシア選手の同国決勝をフェルナルディ/スカムルジョが制し、今年4月のインドOPに続くSS2優勝目を飾った。
また、女子ダブルスは包宜鑫/陳清晨、混合ダブルスも魯愷/黄雅瓊らが中国パワーを発揮して見事優勝。陳清晨は混合ダブルスでも準優勝の成績を残しており、女子ダブルスと混合ダブルス2種目で好成績をおさめている。
これでリオ五輪前に開催されるスーパーシリーズはひとまず終了。次回のSSは8月のリオ五輪終了後、約1カ月後に行なわれる第7戦ヨネックスオープンジャパン(東京体育館/9月20日〜25日)となる。
【男子シングルス】
H・K・ヴィテンフス(デンマーク)②〔21−16、19−21、21−11〕1●全奕陳(韓国)70分
【女子シングルス】
サイナ・ネワール(インド)②〔11−21、21−14、21−19〕1●孫瑜(中国)71分
【男子ダブルス】
フェルナルディ/スカムルジョ(インドネシア)②〔21−14、21−15〕0●プラタマ/スワルディ(インドネシア)33分
【女子ダブルス】
包宜鑫/陳清晨(中国)②〔23−21、21−17〕0●マヘスワリ/ポリイ(インドネシア)61分
【混合ダブルス】
魯愷/黄雅瓊(中国)②〔21−18、21−14〕0●鄭思維/陳清晨(中国)38分