5月 21日に開催された世界国・地域別対抗戦トマス杯・ユーバー杯(中国・昆山)7日目は、ユーバー杯決勝戦が行なわれた。ここでは決勝戦のダイジェストをお送りしよう。
【決勝戦ダイジェスト】
準決勝の翌日に行なわれたユーバー杯・決勝戦。中国は李雪芮、田卿/趙蕓蕾、王適嫻と前半に盤石の布陣を配し、第2ダブルスにはベテランの於洋を外して唐淵渟/陳清晨の若手ペアを起用。最後の砦として王儀涵を置き、3連続優勝をねらう。
対する韓国は、前日の準決勝で途中キケンした裵延姝を外し、成池鉉、鄭景銀/申昇瓚、金效旻、張藝娜/李紹希、李張美を起用。ベストメンバーを組めず、シングルス陣が戦力ダウンした状況で決勝に臨んだ。
決勝のオープニングゲームとなった第1シングルス、先制したのは中国の李雪芮。試合序盤から積極的に攻撃を仕掛ける成池鉉に第1ゲームを奪われたが、2・3ゲーム以降は主導権をしっかり握って貫禄の勝利。地元ファンの前できっちりポイントをつかみ、第1ダブルスにつなぐ。
一気に決着をつけたい中国だったが、第1ダブルスは韓国が意地を見せた。鄭景銀/申昇瓚が今大会4連勝中の田卿/趙蕓蕾を、ファイナル勝負の末に撃破する。 94分の接戦を制して1−1のイーブンに持ち込んでみせた。
しかし、韓国のつかんだ勝利は第1ダブルスのみ。第2シングルスは王適嫻が20歳の金效旻を13本、12本で一蹴。地元優勝に王手をかけると、第2ダブルスに登場した中国の唐淵渟/陳清晨が張藝娜/李紹希に猛プッシュ。戦前は世界ランク8位の韓国ペアに分があると思われたが、地元の声援を力にした唐淵渟/陳清晨が試合のペースを掌握した。第1ゲーム14本で中国ペアがつかむと、第2ゲームも攻撃の手を緩めない。とくに今大会に抜擢された陳清晨が、気迫を前面に押し出して攻めこむと、最後は16本で中国ペアが勝利。中国が3大会連続となるユーバー杯優勝を決めた。
▼決勝戦結果
中国 3−1 韓国
1S 李雪芮②〔14−21、21−13、21−10〕1●成池鉉58分
1D 田卿/趙蕓蕾●1〔21−16、17−21、23−25〕②張藝娜/李紹希94分
2S 王適嫻②〔21−13、21−12〕0●金效旻45分
2D 唐淵渟/陳清晨②〔21−14、21−16〕0●張藝娜/李紹希51分