5月19日に開催された世界国・地域別対抗戦トマス杯・ユーバー杯(中国・昆山)5日目は、男女決勝トーナメント・準々決勝が行なわれた。ここではトマス杯のダイジェストをお送りしよう。
【トマス杯ダイジェスト】
18日の組み合わせ抽選会の結果、屈指の好カードとなったのが中国VS韓国の一戦。諶龍、林丹、傅海峰/張楠らを擁し、総合力で勝る中国に対し、韓国は柳延星/李龍大、金基正/金沙朗のダブルスがポイント源。韓国はシングルス3本のうち、どこか1つポイントをつかめば勝利が見えてくる計算だ。
第1シングルス、中国の諶龍と孫完虎がコートに立つと、ここで気を吐いたのが孫完虎だった。第1ゲームを孫完虎、第2ゲームを諶龍が奪い合った後のファイナルゲームは、積極的に仕掛けていく孫完虎が8−3とリードを保つ。諶龍も必死に食らいつくが、フィジカルで強みを発揮する孫完虎が後半で一気に抜け出し21−15で勝利。韓国が貴重なポイントを手にした。
続く第1ダブルスは韓国のエース・柳延星/李龍大と、中国の傅海峰/張楠が激突すると、第1ゲーム、第2ゲームともにデュースにもつれる大接戦。ファイナルゲームは最後まで猛攻撃で攻め切った韓国ペアが勝利し、韓国が一気に王手をかけて中国にプレッシャーをかける。
これに対し、2大会連続の敗戦が許されない中国も、第2シングルスの林丹が落ち着いたプレーでポイントを奪い返したが、中国の抵抗もここまで。
第2ダブルスは韓国の金基正/金沙朗に対し、中国は若手の李俊慧/鄭思維を起用。トマス杯初出場の中国ペアにとって、負ければ終わりという追い込まれた状況は荷が重かった。試合が始まると金基正/金沙朗が第1ゲームから主導権を握り、第2ゲームもベテランの強みを発揮して2−0の快勝。韓国が中国を下し、見事ベスト4入りを決めた。
そのほか、インドネシアと香港、マレーシアと台湾の準々決勝は、インドネシアとマレーシアの強豪国がそれぞれ勝利。デンマークと日本の対戦は、接戦の末にデンマークが勝ち星をあげ、トマス杯ベスト4のチームが決まった。
20日は準決勝が行なわれる。
▼準決勝の対戦カード
インドネシア – 韓国
マレーシア – デンマーク
▼試合結果(準々決勝)
マレーシア 3−1 台湾
インドネシア 3−1 香港
韓 国 3−1 中国
デンマーク 3−2 日本