5月15日に開催された世界国・地域別対抗戦トマス杯・ユーバー杯(中国・昆山)の初日は、各予選リーグが行なわれ、前回大会優勝を果たしている日本男子が登場した。
グループAの日本は、初戦で前回ベスト8のフランスと対戦。第1シングルスには佐々木翔が登場し、ファイナルゲームの接戦をなんとかモノにして白星スタート。続く第1ダブルスの早川賢一/遠藤大由は、第2ゲームこそデュースに持ち込まれたが、最後は23−23から2連取して勝利をあげた。
これで日本が王手をかけると、第2シングルスの上田拓馬がコートへ。先の2試合で日本は連勝をしたものの、初戦の緊張から本調子を欠く場面も多く「気を引き締めてやろうと思った」と上田。その言葉通り、試合は上田が終始ペースを握って相手を圧倒。きっちり2−0のストレート勝ちを収めて日本の勝利を確定させた。続いて登場した園田啓悟/嘉村健士、武下利一も危なげない試合運びで白星を飾り、日本は5-0でフランスに勝利し、幸先のよいスタートを切った。
明日16日は、日本男子はメキシコと対戦(日本時間9時30分開始予定)。
ユーバー杯初戦となる日本女子は、ドイツと対戦する(日本時間20時開始予定)。
▼試合結果
日本 5−0 フランス
佐々木翔②〔21−6、17-21、23−21〕0●トーマス・ルクセル
「チームにいい結果をもたらしたいと思ったぶん、緊張していたと思う。初めてのトマスカップなんじゃないかってくらいの緊張でした。ギリギリの試合になりましたが、これまでの経験があったから乗り越えられたかなと思います」
早川賢一/遠藤大由②〔21−18、25−23〕0●カルメ/ラバー
早川賢一
「ものすごく緊張して手が震えていたので、サービスミスが多くなってしまいました。試合前に初戦が大事といっていたのに…(自分に対して)残念です。遠藤のカバーがあったから勝てたようなもの。明日はしっかり準備をして挑みたいです」
遠藤大由
「勝たなきゃいけない立場だったので、すごく緊張しました。思ったように動けていないのでこれから修正したい部分はたくさんありますが、まずは、泥臭くてもしっかりチームに1勝を与える仕事ができてよかったです」
上田拓馬②〔21-7、21-8〕0●ルーカス・クレルボ
「緊張していたけれど、出だしでリードできたので落ち着いてプレーできました。勝負所の中国戦で自分がもし選ばれたら、相手は強いけど必死になって1本を取って、チームに貢献したいです」
園田啓悟/嘉村健士②〔21−18、21−13〕●ケルサウディ/ミッテルヘイサー
園田「初戦は大事なので、声を出して自分たちらしいプレーができてよかったです。自分たちの持ち味の低空戦に持っていけば勝ちにつなげられるので、そこにどう持って行くかが大事だと思って戦いました」
嘉村「しっかり勝つことができてよかったです。今回は勝たないといけない気持ちが強いので、自分たちのプレーができている。このまま勝っていきたいです」
武下利一②〔21-17、21-17〕0●ルーカス・コルヴェ
「出るときは必ず最後(第3シングルス)なので、しっかり準備をして、チームのために勝ちたいと思っていました。今日はみんながしっかり勝ってくれたので、気持ち的に楽に入れて、自分がやろうと思っていたことを出せたと思います」