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【大会結果】園田&嘉村が中国ペアを撃破! アジア選手権

園田啓悟/嘉村健士(右)
園田啓悟/嘉村健士(右)

4月27日に開催されたアジア選手権(中国・武漢)2日目は、男女シングルス・ダブルスの1回戦が行なわれた。

 

日本勢は多くの選手が1回戦を勝ち上がった。男子シングルスの上田拓馬はタイの若手選手に勝利。長らく1回戦負けが続いていた上田だが、「久しぶりに自分自身でいい試合と思えるプレーができた」と振り返り、復調の手応えをつかんでいる。

 

女子シングルスは奥原希望、山口茜、佐藤冴香らが白星を手にした。世界ランク21位のタイ選手と対戦した奥原は、ファイナル勝負の接戦で勝利。「今は結果よりもプレーをまとめることが大事。できるだけ試合をこなすために勝ち残りたい」とし、結果よりも内容にこだわった戦いを強調している。

 

男子ダブルスは早川賢一/遠藤大由、園田啓悟/嘉村健士が2−0のストレートで勝利をつかんだ。園田/嘉村は1回戦から世界ランク5位の洪煒/柴飈(中国)と対戦。第1ゲームをソノカムが 27-25で制すと、第2ゲームも 17本に抑え、シンガポールOPに続き格上をきっちり封じ込んだ。「積極的に低くいって、競っても先に仕掛けることができた」(園田)

 

混戦の女子ダブルスは第1シードで試合がなかった髙橋礼華/松友美佐紀を除く松尾静香/内藤真実、福万尚子/與猶くるみ、福島由紀/廣田彩花の3ペアが快勝している。

 

なお、男子シングルスの佐々木翔は1回戦で胡贇(香港)と対戦したが、ストレートで敗北。佐々木の長い五輪レースが幕を閉じた。自力でのリオ五輪出場が消滅した佐々木は「レースの始まりが胡贇だったので、終わりにふさわしい相手だったかもしれない。(インドOPからの)5連戦は気持ちを切らさず、できることはやってきた。悔いはない」と、振り返っている。

 

日本選手の結果、コメントは以下の通り。

 

【男子シングルス】

▼1回戦

佐々木翔●0〔17−21、17−21〕②胡贇(香港)40分

佐々木「(五輪は)可能性があるといわれていないし、可能性があるなら視野にいれるべきだけど、自分だけが意識しても意味が無いので、とにかく『やりきるしかない』と思っていました。何もなければ、これで五輪は難しいというのもわかっていたし、純粋に個人戦はコレで引退だなと思ってやれただろうけど…。現役を締めくくるに向けて、途中までは純粋にプレーできていたと思うが、シンガポールOPからの試合は難しかった。それでも、これでまた自分の競技人生の深みが増したな、とも思っている。思い通りにいかないのが人生。自分なりには向き合ったと思います」

 

上田拓馬②〔23−21、21−18〕0●タノンサック・サエンソムブーンスク(タイ)56分

上田「昨年7月の台湾OPで腰をけが(椎間板性の腰痛)してからは、復帰しても自分から仕掛けきれなかったです。イイときの自分がどういうプレーをしていたかも見失っていたが、今日で少し思い出せた気がする。五輪レースを頑張りたいと思っていたが、まったく思うようにいかなかった。でも五輪だけが僕のバドミントン人生ではない。トマス杯にも選ばれたからには、またチームに貢献したいと思っている」

▼2回戦の対戦カード

上田拓馬 — 周天成(台湾)

 

【女子シングルス】

▼1回戦

山口茜②〔21−16、23−21〕0●ゴー・ジンウェイ(マレーシア)50分

山口「勝ったことはよかったけど、ミスが多かった。少し相手に付き合ってしまったので、もっと自分から仕掛けて、自分のリズムでプレーしたら相手のポイントをもう少し抑えられたと思います」

 

奥原希望②〔21−18、15−21、21−7〕1●ブナサン・オングブンルングパン(タイ)54分

奥原「(試合は)あまりよくなかったけど、五輪レース最後の試合なので自分らしい試合がしたいなと思って入りました。いまは技術(練習)をやっていて、それにこだわりすぎてしまったし、考えすぎて迷っている感じ。それは余裕があるってことなのかも知れないですが、シンプルにやりながら技術を出していくのがいいと思います。バランスが悪いというか、まだまとまっていない。ファイナルゲームはもう技術のことは忘れて、ミスをなくそうと考えてプレーしました」

 

佐藤冴香②〔21−12、21−12〕0●ハナ・ラマドヒニ(インドネシア)30分

橋本由衣●1〔17−21、21−17、21−18〕②白馭珀(台湾)65分

 

▼2回戦の対戦カード

佐藤冴香 — ラトチャノック・インタノン(タイ)

山口茜 — 李雪芮(中国)

奥原希望 — 裵延姝(韓国)

 

【男子ダブルス】

▼1回戦

早川賢一/遠藤大由②〔21−15、21−13〕0●アットリ/レディ(インド)32分

遠藤「2対2でコートに入るのがシンガポールOP(SS)以来で、練習もしていなかった。感覚が戻った感じはなく、レシーブで勝ったという感じです。レシーブから攻めにいけなかったので、それは次の試合で修正したい。こういう試合でも五輪を意識してやってます。もう五輪へスタートしている」

早川「フォーメーションがぎこちなかったですね。ずっと練習が3対2などで守備的なことが多かったので、攻めにいけるところもお互い仕掛けていかず、(シャトルを)上げてしまった。今日の相手も五輪に出てくるので、いま当たっておけてよかったです」

 

園田啓悟/嘉村健士②〔27−25、21−17〕0●洪煒/柴飈(中国)51分

園田「シンガポールOPでも勝ったし、負けたことがないので悪いイメージがないです。低い展開なら勝てると思っていました。シミュレーションしたとおりにやれたし、積極的に低くいって、競っても先に仕掛けるコトができました」

嘉村「ここ3週ほど個人的にレシーブのクオリティが高いなと思っています。そのおかげで落ち着いて、しっかり前でつくって園田に打たせることができました。結果もついてきているし、自分たちのプレーをしたら優勝できる。そういう気持ちは以前からあったけれど、継続できているのがいいと思います」

 

▼2回戦の対戦カード

園田啓悟/嘉村健士 — クーKK/タンBH(マレーシア)

早川賢一/遠藤大由 — 陳宏麟/王齊麟(台湾)

 

【女子ダブルス】

▼1回戦

福万尚子/與猶くるみ②〔21−15、21−9〕0●陳祉嘉/袁倩瀅(香港)47分

松尾静香/内藤真実②〔21−8、21−7〕0●ラナシリ/ウィラシング(スリランカ)25分

福島由紀/廣田彩花②〔21−16、21−16〕0●チャラドチャラム/ファタイマス(タイ)48分

廣田「試合の入りが悪くて、相手に勢いをづかせてしまいました。11点からは大きい展開から攻め込んでいけたのでよかったです。でも、相手が前に突っ込んできているのに、ネット前などに打ってしまいました。まだ周りが見えていないので、そこを気をつけたいです」

福島「本当は出られない試合だったが、たまたまチャンスが回ってきた。それをどれだけ生かすかが大事だと思います」

 

▼2回戦の対戦カード

髙橋礼華/松友美佐紀 — 陳清晨/賈一凡(中国)

福万尚子/與猶くるみ — サヴィツリー/パチャラプン(タイ)

福島由紀/廣田彩花 — 張藝娜/李紹希(韓国)

松尾静香/内藤真実 — 鄭景銀/申昇瓚(韓国)

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