4月16日に開催されたシンガポールOP(シンガポール・SS)5日目は、各種目準決勝が行なわれた。
日本選手は女子シングルスの山口茜、女子ダブルスの髙橋礼華/松友美佐紀、男子ダブルスの園田啓悟/嘉村健士が準決勝に登場。髙橋/松友、園田/嘉村がそれぞれ勝利を挙げ、決勝進出を果たしている。
女子ダブルスの髙橋/松友は15年世界選手権優勝の田卿/趙蕓蕾(中国)と対戦。3月の全英OP準々決勝で対戦し、この時はタカマツが勝利している。中国としては同じ相手に2度は負けられないところだが、全英、インドOPを制しているタカマツの勢いは止められない。第1ゲームをタカマツ、第2ゲームを中国ペアで分け合った後の第3ゲーム、13−13の接戦から5連続ポイントで引き離したのがタカマツだった。追撃する田卿/趙蕓蕾をそのまま押し切って、見事決勝の切符を手にした。決勝はマヘスワリ/ポリイ(インドネシア)と対戦する。
男子ダブルスでは園田/嘉村が中国の若手ペアを撃破した。相手の劉雨辰/李俊慧は準々決勝でセティアワン/アッサン(インドネシア)にストレートで快勝しており、波に乗っている。しかし、ここでは 14年の香港OP以来のSS準決勝に勝ち進んだ園田/嘉村の勢いが上回った。第1ゲーム16本で奪ったソノカムは、第2ゲームも猛プッシュ。序盤こそ点の取り合いとなったが、後半はソノカムがセーフティーリードをしっかり保ち続け、17本で勝利。SS初の決勝進出を決めた。決勝は中国の傅海峰/張楠と対戦する。
女子シングルスの山口茜や 13年の世界選手権優勝のラトチャノック・インタノン(タイ)と対戦。山口はヨネックスOPジャパン以来の決勝進出をねらったが、第1ゲーム12本で失うと、逆転をねらった第2ゲームも 20-20まで接戦を演じたが、最後はラトチャノックに押し切られて敗戦。それでも山口はSSで久々の上位進出を果たした。
そのほかでは、男子シングルスでソニー・ドゥイ・クンチョロが林丹(中国)に勝利。アテネ五輪で銅メダルを獲得したベテランが、久々にSSで上位進出を決めている。
【男子シングルス】
ソニー・ドゥイ・クンチョロ②〔21−10、17−21、22−20〕1●林丹(中国)69分
孫完虎(韓国)②〔22−20、21−16〕0●伍家朗(香港)47分
【女子シングルス】
ラトチャノック・インタノン(タイ)②〔21−12、22−20〕0●山口茜49分
孫瑜(中国)②〔21−10、21−16〕0●何冰嬌(中国)36分
【男子ダブルス】
傅海峰/張楠(中国)②〔21−16、23−21〕0●柳延星/李龍大(韓国)55分
園田啓悟/嘉村健士②〔21−16、21−17〕0●劉雨辰/李俊慧(中国) 32分
【女子ダブルス】
髙橋礼華/松友美佐紀②〔21−17、20−22、21−16〕1●田卿/趙蕓蕾(中国) 80分
マヘスワリ/ポリイ(インドネシア)②〔21−18、21−13〕0●鄭景銀/申昇瓚(韓国)42分
【混合ダブルス】
高成炫/金荷娜(韓国)②〔21−14、21−16〕0●アーマド/ナトシール(インドネシア)34分
徐晨/馬晋(中国)②〔21−13、23−21〕0●王懿律/陳清晨(中国)32分