4月8日午後3時より、田児賢一、桃田賢斗の賭博問題に関する記者会見が都内にて行なわれた。
会見では初めに、所属先であるNTT東日本の奥本雅之バドミントン部長が「賭博行為があったことは誠に残念。関係者にご迷惑をおかけして申し訳ありません。桃田に関してはリオ五輪に向けての期待を裏切ることになってしまいました。心よりお詫び申し上げます」と謝罪。続いて、田児が「自分の軽率な気持ちでこのような事態となり、大変深く反省しております。自分のことを応援し、期待してくださった方々を裏切る行為になってしまった。全責任は自分にあると思っています」と話した。
田児の次にマイクを握った桃田は「このような事態を招いてしまい、本当にすみませんでした。育ててくれた方、福島の方、応援してくれた方を裏切ることになり、深く反省しております。本当にすみませんでした」と固い表情のまま頭を下げている。
2人の体調を考慮して、本人たちが席についての質疑応答は約1時間程度。記者からは賭博行為で使った金額や場所などの細部についての質問が飛び交い、また、当時や現在の心境などについても聞かれていた。
最後にそれぞれの進退について聞かれ、田児は「二度とバドミントンができなくてもいい覚悟もある」と話したうえで、「いまの自分の立場でいえるわけではないが、桃田にはもう一度チャンスを与えてやってほしい」と涙ながらに話した。
一方の桃田は「どういう処分になるかわからず、自分でもこの先どうなるかわからないし、4年後についてもまったく見えない。いまは反省の思いや、いろんな方への申し訳ない気持ちでいっぱいです」と、最後まで強張った表情のまま話している。
所属先のNTT東日本は、賭博行為に関する聞き取り調査を今週末まで行ない、週明けには処分を発表するとしている。