3月26 日に全国高校選抜の男女団体戦が、山形・鶴岡市で行なわれた。大会2日目は準々決勝から決勝戦までが実施され、男子決勝は埼玉栄が富岡・ふたば未来学園に逆転で競り勝ち優勝。女子は青森山田と富岡・ふたば未来学園の東北決勝を、青森山田が制している。
【女子ダイジェスト】
準決勝には青森山田、九州国際大付、金沢向陽、富岡・ふたば未来学園の4校が進出した。春2連覇をねらう青森山田は、ここまで接戦の連続を切り抜けてきた九州国際大付と対戦。総合力の高い青森山田に対し、九国はエース・松山/縄田が勝ち星をつかみ1−1としたが、ポイントはこの1つのみ。シングルスでも層の厚い青森山田は、矢﨑、藤原のシングルス陣がしっかり連勝を飾り、青森山田が3−1で決勝に進んだ。
反対の山では、富岡・ふたば未来学園と金沢向陽が激突。選抜では05年優勝以来の4強入りとなった金沢向陽は、第1ダブルスの大家/楮が善戦するも白星には届かず。こちらも相手をしっかり受け止めた富岡が、貫禄の力を見せて決勝の切符を手にした。
同じ東北同士の対決となった決勝戦は、ダブルス2つ、シングルス1つが3面同時にスタート。すると、先に勝利を挙げたのが富岡だった。トップシングルスの高橋が2−0で勝利を奪い、役割をしっかりと果たす。あとはダブルス2つのうち、1つでも富岡が勝てば試合を優位に運べたが、このダブルス2本を手にしたのは青森山田。曽根/小田が仁平/吾妻を、二村/今井が由良/永井に競り勝つと、第2シングルスの青森山田・森も、吾妻にファイナルゲームに持ち込んで勝利。青森山田が春2連覇、そして3季連続優勝を成し遂げた。
見事に先輩からの連続Vを受け継いだ青森山田だが「(選手は)意識はしていないようでしたが、実際は相当あったと思います」と藤田監督。キャプテンの曽根は「“一人一役”という形で、決勝も一人ひとりが責任を果たせた」と、プレッシャーをはねのけて手にした優勝を喜んだ。
▼準々決勝
青森山田(青森) 3−0 倉敷中央(岡山)
九州国際大付(福岡) 3−2 西武台千葉(千葉)
金沢向陽(石川) 3−1 園田学園(兵庫)
富岡・ふたば未来学園(福島) 3−1 埼玉栄(埼玉)
▼準決勝
青森山田 3−1 九州国際大付
富岡・ふたば未来学園 3−0 金沢向陽
▼決勝
青森山田 3−1 富岡・ふたば未来学園