お久しぶりです。編集部の和です。三十路を越えて視覚・聴覚・体力の衰えをヒシヒシと感じますが、逆に感性や嗜好にも変化が生まれています。最近はさだまさしの曲やトークがお気に入りで、東京の荒波でもがく田舎者の心身を癒してくれるのでございます。
そんな余談はさておき、3月に入ってリオデジャネイロのオリンピックレースも終盤戦に突入します。これからの大会結果によって世界ランキング(WR)の順位も大きく変動しますから、ボーダーライン付近の選手にとっては、まさに正念場となる2カ月間。大会もスーパーシリーズ(SS)やSSプレミアなどビッグトーナメントが目白押しとなるため、日本代表選手もほぼ無休参戦です。3・4月の日本代表スケジュールは以下の通りです。
2カ月間でA代表は6大会に参戦する予定です。さらに、WRによってはスイスOP(3月)に自費参加する選手や、中国マスターズ(4月)に参戦する人も出てきます。A代表は3月20日から27日まで強化合宿が行われる予定のため、仮にスイスOPに自費参加すると、3・4月は大会と合宿でスケジュールが埋まります。とある選手は「この2カ月、家には一度も帰られないと思います。帰ることができても1日くらいです」と話しており、五輪レースは本当に過酷なんだと改めて感じます。
それにしても、日本代表選手って本当にハードですよね。とくにオリンピックの年は大会数も多くなるので、移動疲れは相当なはず。各国での生活環境も様々ですから(とくにインドは大変そう…)、かなりタフじゃないと代表としてやっていけないですよ。それに試合の勝敗によってはテンションが上下するので、メンタル面の強さは技術・体力以上に必要なことかもしれません。
ちなみに、今年1月から6月の半年間(182日間)でA代表派遣予定の大会日数をざっと数えると、約83日間(移動日も含む)あるようです。これに大会前の強化合宿などを加えると、115日前後は海外遠征や代表合宿に参加していることになります。
もし、みなさんがバドミントンを知らない人にバド話をする場合は、「日本の実力は世界トップクラス」以外にも、「日本代表は1年間の3分の1以上は海外大会に遠征し、そのほかはチームでしっかり活動している。他の競技に比べても、バドミントンの日本代表はメチャメチャハードなんだぞ!」と言ってみてください。
バドミントンが、ほーんの少しだけ尊敬の眼差しで見られるかもしれません…よ(あくまでも日本代表選手の話しであることは強調しておきましょう)。