国内最高峰のリーグ戦「日本リーグ2015」は、１月の試合が終わりいよいよ終盤戦に入った。残りのリーグ戦は２月７日（青森県黒石市、埼玉県深谷市）と、13〜14日の２日間、東京の代々木第二体育館で行われる最終戦のみとなった。ここでは、上位争いも白熱してきた女子の戦況を紹介しよう。

■日本リーグ2015　女子順位（２月２日時点）

１位　日本ユニシス　　４勝０敗

１位　再春館製薬所　　４勝０敗

３位　北都銀行　　　　３勝２敗

３位　NTT東日本　　　３勝２敗

３位　ヨネックス　　　３勝２敗

６位　ACT SAIKYO　　　２勝４敗

７位　岐阜トリパン　　１勝４敗

８位　広島ガス　　　　０勝６敗

※チームによって試合数が異なるため暫定順位

※岐阜トリパンは岐阜トリッキーパンダース

３勝２敗で３チームが並ぶ

今季は日本ユニシス、再春館製薬所が一歩抜け出したが、それを追走するのが北都銀行、ヨネックス、NTT東日本の３チームだ。優勝争いから後退はしたものの、３チームが３勝２敗で並んでおり、Aクラス入りをかけた戦いが続いている。

北都銀行は高岡での開幕戦でNTT東日本と対戦し、ダブルス２本で勝利を挙げて白星を手にした。昨季の王者から金星をもぎ取ったことで勢いに乗るかと思われたが、地元の能代大会で岐阜トリパンに手痛い黒星。上位戦線に残るチャンスがあっただけに悔しい敗戦となった。しかし、これまでの戦いぶりをみると戦力的には充実した印象がある。とくに今年ナショナルB代表入りを果たした松本麻佑／永原和可那は、第２ダブルスで４連勝の活躍。強敵と対戦しているシングルスの川上紗恵奈、第１ダブルスの米元小春／田中志穂も奮闘しており、残り２戦（再春館製薬所・ACT SAIKYO）は全力で勝利をもぎ取りに行く。

ヨネックスは全日本総合シングルス２位の佐藤冴香や、ダブルス巧者の内藤真実を海外遠征などで欠きながら、ペアを試行錯誤してなんとか３勝をキープした。NTT東日本と北都銀行には敗れたものの、下位チームにはきっちり勝利を重ねている。残り２戦は日本ユニシスと再春館製薬所の上位２チームとの対戦になるが、ここでなんとか白星をつかんでV戦線に顔を出したい。

昨季優勝のNTT東日本は苦戦が続いている。開幕戦で黒星発進となったが、その後はなんとか持ち直して３連勝を飾った。しかし、１月末の再春館製薬所との試合で惜敗したため、日本ユニシスと再春館の後塵を拝することに。２連覇の道は険しくなってしまったが、今大会を通じてシングルスの大堀彩の成長はチームの好材料となっている。ダブルス２本の踏ん張りは必要だが、岐阜トリパン、そして日本ユニシスとの勝負でなんとか意地をみせたいところだ。