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「開き直ってプレーできた」桃田賢斗 全日本総合3日目 ダイジェスト

全日本総合

バドミントンの日本一を決める全日本総合(東京・代々木第二体育館)3日目は、各種目2回戦が行なわれた。

男子シングルスでは第1シードの桃田賢斗が登場。緒戦となった2回戦はインカレ準優勝の中央大・五十嵐優と対戦したが、1ゲームを桃田が18本で失う展開に。「風が強かったのでラリーすれば相手がミスすると思ったけど、相手のプレーがよすぎて、自分がうまくできなかった」と桃田。しかしその後は「思い切ってプレーをしようと開き直れた」(桃田)というように、世界選手権3位の実力を発揮して第2、3ゲームを挽回し、逆転勝利をつかんだ。

そのほか、佐々木翔、上田拓馬らナショナルA代表組も順当に勝利。若手では大学生の西本拳太、古賀輝が勝ち進み8強入りを決めている。

女子シングルスもシード選手が勝ち上がった。1回戦で「納得のいく試合ではなかった」と語った山口茜は、2回戦で全日本社会人準優勝の漆﨑真子と対戦。1ゲームを奪った後の第2ゲームを落としファイナル勝負にもつれたが、最後は女王の意地で踏ん張って辛勝。「相手がねばるのはわかっていた。逆に相手が嫌になるくらいねばろうと思っていたけど、自分のミスが増えてしまった。でも、最後はナショナルとして負けられないと思って、気持ちで我慢したプレーができた」(山口)

ナショナルA代表の奥原希望、橋本由衣、三谷美菜津らも準々決勝に進むなか、高校3年生の川上紗恵奈が奮闘した。今年のヨネックスOPジャパンで世界ランカーから勝利を奪った峰歩美に対して、ストレートで勝利。準々決勝に勝ち進んだ川上は、同級生の山口と対戦する。

また、大堀彩、今別府香里、佐藤冴香らも8強入りを決めている。

 

 高校生ペアがインカレ王者を撃破!

男子ダブルスは、早川賢一/遠藤大由ら上位候補がベスト8入りを決めるなか、番狂わせを演じたのが富岡高3年の渡辺勇大/三橋健也。2回戦で大学生王者の古賀輝/齋藤太一を下す殊勲の勝利をおさめた。男子ダブルスで高校生が8強に進んだのは、09年に星野翔平/小林晃(当時埼玉栄高3年)以来6年ぶり。2人は今年のインターハイ優勝のほか、世界ジュニア銅メダルを獲得している期待の若手だ。卒業後はお互い別の進路に進むことが決まっており、2人が高校生として大舞台に立つのは総合が最後。準々決勝はV候補の早川/遠藤と対戦する。

女子ダブルスは髙橋礼華/松友美佐紀、福万尚子/與猶くるみが勝ち進んだほか、09年同種目優勝の松尾静香/内藤真実も8強入り。また、1回戦で昨年の準優勝ペアを破った土井杏奈/櫻本絢子も、大学生ペアを退けて準々決勝に進んでいる。

混合ダブルスも、早川賢一/松友美佐紀、嘉村健士/米元小春ら優勝経験のあるペアが白星をがっちりつかんだ。第2シードの数野健太/栗原文音もファイナル勝負の接戦を切り抜けて8強入りを決めている。

12月4日は各種目準々決勝が行なわれる。

 

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