山口茜(勝山高)
バドミントンの日本一を決める全日本総合(東京・代々木第二体育館)2日目は、各種目1回戦が行なわれた。
男子シングルスは、昨年優勝の佐々木翔が大学生を相手にファイナル勝負までもつれるも、最後は王者の意地を見せて2−1で勝利。ナショナルA代表の上田拓馬はスーパー中学生・奈良岡功大と対戦すると、21−17、22−20の接戦を制し2回戦に進出している。「中学生にしては堂々としていた。警戒していたのはネット前ですが、試合してやっぱりうまいと感じました」(上田)
また、インターハイ王者の渡辺勇大は、今年の全日本社会人2位の山口容正から金星を奪う活躍を見せ、この種目では高校生で唯一2回戦に進んでいる。なお、第1シードの桃田賢斗は試合がなく、明日2回戦から登場する。
女子シングルスは2連覇に挑む第1シードの山口茜が、インカレ準優勝・大学1年の朝岡依純をストレートで退けて2回戦に進出。「初戦ということもあってミスが多くなり、今日は納得のいく試合ではなかった」と振り返ったが、多くの選手が苦戦を強いられる初戦をしっかりと乗り切った。
前回の総合ではまさかの1回戦敗退となった奥原希望も、鬼門の1回戦を2−0のストレートでクリア。橋本由衣、三谷美菜津、佐藤冴香ら海外で活躍しているナショナル組も順当に勝ち進んだ。そのほかで目立った活躍を見せたのが、インターハイ準優勝の齋藤栞。日本ユニシスの星千智を2−1で下し、殊勲の白星をつかんだ。
前回準優勝が敗れる波乱!
男子ダブルスは4連覇に挑戦する早川賢一/遠藤大由や、過去に大会3連覇の経験がある平田典靖/橋本博且、若手で勢いのある園田啓悟/嘉村健士のナショナルA代表組が2−0のストレートで勝利。予選通過の高校生・渡邉航貴/仁平澄也、そしてインターハイ優勝の渡辺勇大/三橋健也も、実業団選手を破って2回戦に進んでいる。
女子ダブルスは、前回大会準優勝の栗原文音/篠谷菜留が敗れる波乱が起こった。勝利を奪ったのは土井杏奈/櫻本絢子の2人。ファイナルゲームの接戦を抜け出して見事金星をつかんでいる。昨年の優勝ペア・福万尚子/與猶くるみは堅実に勝利をつかみ、2回戦にコマを進めた。世界ランク1位の髙橋礼華/松友美佐紀は、明日2回戦が初戦となる。
混合ダブルスは実力ペアが2回戦からの登場となるが、1回戦では大学生が奮起。古賀輝/清水恵、齋藤太一/島田きらら、髙野将斗/高崎真実ら3ペアが実業団選手を退けて1回戦を突破した。
明日12月3日は各種目で2回戦が行なわれる。