10月6日(火)、「再春館製薬所バドミントン部 2016新入団選手発表会」が東京都内のホテルにおいて行なわれた。集まった報道陣は約230人、テレビカメラも約50台が並び、このほか多くの関係者も詰め掛けた。
西川正明・同社代表取締役社長は冒頭のあいさつで「このような入団会見を、いままでバドミントンのチームでやったことがないと聞いている。今回たくさんの方々に新入団選手を紹介したいと思い、開催させていただいた」と述べたが、照明、映像、音響それぞれで凝った演出が見られる、華やかなイベントとなった。
新入団内定選手は、9月に行なわれたヨネックスOPジャパンで決勝に進出した山口茜(勝山高3年)、今年のインターハイ・女子ダブルス優勝の志田千陽(青森山田高3年)、同ベスト8の小野奈保(金沢向陽高3年)の3人。それぞれスポットライトを浴びて入場し、LED電球が取り付けられた“光るシャトル”を報道陣、関係者席に打ち込んで壇上へ。西川社長から内定書を受け取った。
質疑応答では「個人戦もそうですが、団体戦が好きなので、チームに貢献できるように頑張っていきたいです」(山口)、「このチームで日本代表に入って、オリンピックやそのほかの海外の大会でたくさんメダルを取りたいです」(志田)、「近い目標は日本リーグで活躍できる選手になること、大きな目標はオリンピックでメダルを取る選手になることです」(小野)と、それぞれ抱負を語った。
現在世界ランク10位につけ、リオ五輪での活躍も期待される山口は、オリンピックへの思いを聞かれると「チームの先輩方に続いて(オリンピックに)出場して、結果は先輩方を超えていきたいと思います」と決意をのぞかせた。チームを率いる今井彰宏監督も、3選手に対して「“チームに溶け込む”のではなく、先輩たちを“食って”いってほしい。早く自分の色を出してほしい」とエールを送った。
3選手は10月31日(土)に開幕する日本リーグに内定選手として出場が可能だが、山口は今後もオリンピックレースを優先するため、今井監督によれば、山口を含めた内定選手全員が揃うのは来年1月30・31日の熊本大会とのこと。地元・熊本で日本リーグ・デビューを果たす可能性が出てきた。
文/バドミントン・マガジン編集部