9月10日に開催されたヨネックスOPジャパン(東京体育館・SS)3日目は、各種目2回戦が行なわれた。ここでは、注目カードをピックアップし、各選手の試合後のコメントを紹介しよう。
【男子シングルス】
林丹(中国) 21-17 21-10 リー・チョンウェイ(マレーシア)
昨年のアジア大会準決勝以来、約1年ぶりの対決。日本で2人がコートに立って真剣勝負を繰り広げるのはこれが最後の可能性もあり、ファンのみならず選手も注目する一戦に。試合は序盤から互いに得点を重ねあい、先制したのが林丹。2ゲーム、チョンウェイの逆襲も期待されたが、ネットプレーやロブでのミス、ジャッジミスなどが目立った。逆に落ち着いてチョンウェイの攻撃をさばいた林丹が、リードを維持して10本の完勝。レジェンド勝負をきっちり勝ってみせた。
◇林丹のコメント
「チョンウェイとの対戦は昨年のアジア大会以来なので、1年ぶりでしたが、相手はとにかく自分も尊敬する素晴らしい選手。いつも自分に苦しい思いをさせてくれる相手で、素晴らしい攻撃力を持っています。そういう選手と戦えたというのは、楽しかったです。彼と戦うと毎回、黙っていてもお互いに最高のレベルを出し合って戦えている感じがします。今日の勝因は、きちっと準備ができていたこと。試合というのはそういうものだと思います」
◇リー・チョンウェイのコメント
「今日はうまくプレーできませんでした。いつもと調子が少し違ったのと、ネットミスが多くて自信をなくしてしまったことがあります。フィーリングもいつもと違っていました。残念です。林丹のほうが、より自信をもってプレーをしていたんではないでしょうか。(2回戦敗退について)トーナメントですから、勝ちもあるし、負けもあるし、自分のなかでは普通のことです」
田厚威(中国)②〔21−16、21−17〕0● 諶龍(中国)
8月の世界選手権で2連覇を果たした諶龍だったが、2回戦で同じ中国の若手に不覚をとった。鋭い攻撃やレシーブやネット前の反応も悪く、コンディションも決して万全とはいえなかった
◇諶龍のコメント
「今日は自分自身あまりうまくプレーができなかった感じがします。相手は自分と同じチームですけど、彼のほうが自分らしさを出していました。(優勝した)世界選手権は、スーパーシリーズよりも2日多いので、体力的にも精神的にも疲れは出ていました。
(2回戦敗退について)早い段階で負けることもふつうにあることだと思います。男子シングルスは世界中レベルが上がっていますから、どの相手も非常に強い。リー・チョンウェイも予選から戦っているくらいですから、負けることがあってもおかしくないです。準備をちゃんとしていなくて、相手をしっかりと見極めないとこうなります。
(日本のファンは桃田選手との対戦を楽しみしていたと思うが?)桃田選手は若くて、著しく成長していると思います。最近もタイトルを取ったり、上位に残っているので非常に素晴らしい選手だと思います。 ただ自分としては、田児(賢一)選手に出てきてほしいです。ジュニアの頃から一緒に戦ってきた相手なので、ぜひもう一度上がってきてもらって、戦いたいなと思います」