8月11日に世界選手権(インドネシア・ジャカルタ)2日目が行なわれた。
ここでは奥原希望、園田啓悟/嘉村健士の試合を振り返ろう。
【女子シングルス】
奥原希望
悔しい敗戦となった。相手はタイでも上位に位置する選手で、スピード、ショットにキレがあり一筋縄ではいかない選手。さらには、前日に同じコートで1回戦を行なっており、コート感覚にアドバンテージもあった。ランクでは上位の奥原だが、苦戦も予想された。
第1ゲーム、コートの風に悩み、思うようなプレーができない奥原。バックアウト、サイドアウトを連発してリズムを崩すと、相手の攻撃に押されて防戦一方に。第2ゲームは風上のコートに立つと、スマッシュ、カットで勢いよく攻め立て17点で奪取。ファイナルゲームによい流れを作ったかに見えた。
しかし、ここで落とし穴が。3ゲーム前半は風下のコートだったが、ここでシャトルをうまくコントロールができない。リードしてチェンジ・エンズをしたかったが、相手に5点差を広げられた状況で風上に。なんとか盛り返したい奥原だったが、ミスができない状況に気持ちが引いてしまう。逆にタイ選手は積極的に攻撃を仕掛け、最後は14本で奥原が敗れた。
奥原希望のコメント
「(しばし沈黙の後)わからないまま終わってしまいました。横風はわかったけど、縦風がわからなくて、そのコントロールが不安定になってしまった。コントロール重視になって足が止まった。自分が想像していた展開にならず、相手に押されてしまったという感じです。世界選手権のプレッシャーがあったわけではないし、インドネシアOPで負けているので、とにかく集中して1本1本やろうと思ったけど、うまくそれができなかった。それで『どうしよう』というまま終わってしまいました」
【男子ダブルス】
園田啓悟/嘉村健士
フィリピン国内では2番手の相手と対戦。園田/嘉村が速いドライブ合戦を仕掛けていくも、相手も打ち合いに応じて激しいラリーを展開。チャンスの場面でも簡単なミスが出るなどリズムを崩す場面もあったが、後半は立て直して21—19でつかむ。2ゲーム目は13—13と中盤まで取っては取られての勝負となったが、園田/嘉村が6連続得点などで一気に引き離して勝利。苦しみながらも2回戦に進出した。
園田啓悟のコメント
「1回戦は競った場面はあったけど、勝って明日につながったのでよかったです。個人的にはチャンスボールをミスしたり、ロブが甘かったりしたので、今日は調子はよいわけではないと思います」
嘉村健士のコメント
「相手のフィリピン選手がノーロブで綺麗にハーフ気味のうまい球作りをしていた。風もあるので、やりづらくてコントロールできなかったのが、1ゲームでシーソーゲームになった原因。今日は本当に調子も良くない。ドライブに思い切っていけなかった。焦った部分もあったかな。緊張ではないけど、勝ちたい気持ちが強くなって力んでしまったと思います」