8月11日、西山公園体育館にて男女ダブルス、シングルスの準決勝、決勝が行なわれた。この日、女子で唯一2種目を兼ねた山口茜(勝山・福井)は、鈴木咲貴と組むダブルスは準優勝、シングルスでは全種目を通してインターハイ史上初の3連覇を達成した。
◆山口結果
ダブルス
準決勝▶○21-12、21-17石橋/松山(九州国際大付・福岡)
決勝▶●21-13、16-21、12-21志田/小田(青森山田・青森)
シングルス
準決勝▶○21-11、21-12荒木萌恵(西武台千葉・千葉)
決勝▶○21-19、23-21齋藤栞(埼玉栄・埼玉)
気持ちを切り替えて3連覇
女子ダブルス最終日。準決勝の石橋/松山(九州国際大付)には2ゲームともに序盤から抜け出して快勝。決勝には、団体優勝メンバーの志田/小田(青森山田)を迎えた。
第1ゲームは硬さも見られる相手に対し13本で先制したが、ここで簡単に終わらないのが青森山田。2・3ゲームは吹っ切れたようにのびのびとしたプレーを見せ、山口ペアが押される展開に。悪い流れを断ち切ることができなかった。
それでも「悔しいけれど、満足感もあった」と山口。だからこそ、シングルスへと気持ちはスムーズに切り替わった。
準決勝で荒木(西武台千葉)に対し、春の選抜のリベンジを果たして迎えた決勝。春女王の齋藤(埼玉栄)から第1ゲームを奪ったあと、第2ゲームは齋藤の強打、ねばりに苦しむ場面もあり、ゲームポイントを握られたが、山口は「2ゲームで決めたい」思いから一段階ギアをチェンジ。強気に攻め、18-20から逆転した。
インターハイ史上初の快挙達成に、そして山口の至高のプレーに、観客からの拍手はいつまでも場内に鳴り響いた。
山口コメント
「団体もダブルスも優勝はできず、悔しいのは悔しいけれど、落ち込むほどではなく、満足感もありました。ちゃんと切り替えてシングルスに入れたし、みんなに成長した姿を見せられたと思います。
成長したのは、気持ちの部分。今回は選抜のときと違って、気持ちの部分で最後まであきらめずにできました。
内容的には、1ゲーム目をしっかり取れたので、2ゲーム目も焦りなく思いきって勝負できました。自分は”楽しむ”というのがモットー。決勝は楽しかったし、自分らしいプレーが100%出せたと思うので、恩返しとまではいかないかもしれませんが、少しは感謝の気持ちをみんなに伝えられたかなと思います!」