高校生にとって最大の目標であるインターハイがいよいよ今日、8月6日に開幕した。IH直前企画として、ここでは7、8日に行なわれる男子団体の展望を紹介しよう。
14年春から決勝を争う柏原と富岡(富岡ふたば未来学園・以下富岡ふたば)が、この夏も優勝争いをけん引しそうだ。
今年の高校選抜では、柏原が3-1で勝利。しかしこのとき、富岡ふたばのWエースの一人・三橋が、足の違和感によりシングルスを欠場した。チャンスをものにした柏原は今夏、王者として一層強いメンタルが必要になる。主軸の小倉が勝利しチームを勢いに乗せ、佐藤、中村がしっかり脇を固めたい。
一方の富岡ふたばは、選抜で三橋が課題にあげた"エースの自覚"を備えていれば、インターハイ3連覇は手堅いものになるだろう。選抜単複で2冠の渡辺とともに仕事を果たし、主将の小林ら3年生、2年生の本田/山澤、応援も含めた"チーム力"で、「富岡」らしく勝ちにいく。
この2校を脅かすのは、3年ぶりの優勝をめざす埼玉栄。選抜シングルス3位・ダブルス2位の小川がチームメイトに敗れて個人戦出場を逃したのは懸念材料だが、総合力が高まったとも捉えられる。全中優勝の実力者・渡邉は上級生を援護したい。
左下のヤマでは、新田と聖ウルスラの勝者が準決勝に進みそうだ。接戦が予想されるこの3回戦では、シングルス2本に安定感のある新田はダブルス、聖ウルスラは東北大会でウィークポイントとなったシングルスの成長がカギを握る。昨年のインターハイ3位の高岡第一も、選抜初戦敗退の悔しさを糧に虎視眈々と上位をねらっている。
このほか、水島工や東奥学園、名経大市邨、柳井商工、勝山らもチャンスをうかがう。選抜では埼玉栄にダブルス2つでファイナルゲームに持ち込んだ八代東も侮れない。
『バドミントン・マガジン』8月号 IH完全ガイドより