高校生にとって最大の目標であるインターハイが8月7日に開幕する。IH直前企画として、ここでは男子シングルスで活躍が予想される注目選手を紹介しよう。
小中時代こそ個人戦優勝経験はないが、高校で才能が開花。シングルスでは高校2年の夏、前年王者の常山幹太(当時・柏原)をもっとも苦しめた選手である。その後、全日本ジュニアで悲願の初V。ダブルスでも頂点に立ち、今年3月の高校選抜でも個人2冠を達成した。驚異的なスピードと、トリッキーで巧妙なプレーは、見る者を引きつける魅力がある。アイディアあふれる多彩なショットにも注目だ。
三橋健也/みつはし・けんや [富岡ふたば未来学園3年]
全小・全中とシングルスで優勝経験を持ち、早くから注目を集めてきた。明るい性格で、チーム富岡の“元気印”のような存在。プレーの持ち味は大砲のようなスマッシュだ。レシーブ力にも定評があり、ねばり強く攻撃に転じていく巧みさがある。高校でのシングルスの最高成績は全日本ジュニア2位。今夏は全中以来の優勝をねらう。
小倉由嵩/おぐら・よしたか [東大阪大柏原3年]
初優勝は中学2年の全日本ジュニア新人の部。3年の全中では3位入賞を果たした。小平第二中(東京)を卒業後は、大阪の強豪・東大阪大柏原に入学し、1年生から団体メンバーとして活躍。ネット前のプレーが得意で、ヘアピンの技術は突出したものがある。今年の高校選抜決勝で敗れた渡辺勇大へのリベンジを期す。
西野勝志/にしの・まさし [新田3年]
14年は高校選抜、IH、全日本ジュニア8強。今年の選抜では8強の壁を突破し、3位入賞を果たして愛媛県勢に初のメダルをもたらした。その準決勝では、渡辺勇大相手に2ゲームともに12本で完敗。クールなプレーから一転、試合後は悔しさをにじませた。静かな闘志を燃やしながら、この夏、身上であるねばり強いプレーでライバルたちに挑む。
渡邉航貴/わたなべ・こうき [埼玉栄2年]
全中では単複優勝の経験を持つ器用さの光る選手。高校では、昨年のIH団体準決勝で古賀穂(当時・富岡、14年単王者)を破る活躍を見せた。その後の全日本ジュニアでは単8強、複3位に留まったものの、2年生の今夏は激戦区・埼玉を予選1位で突破し、成長を感じさせる結果を残した。相手と自分を冷静に分析する力に長けており、巧みなラケットワークで相手をほんろうする。