6月11日に世界ランキングが更新された。5月末のオーストラリアOP、6月始めのインドネシアOPの結果が反映されており、各種目で順位の入れ替えがあった。ここでは男女シングルスの世界ランキングを紹介しよう。
【男子シングルス】
世界トップ4の諶龍(中国)、ヤン・O・ヨルゲンセン(デンマーク)、スリカンス・K.(インド)、林丹(中国)の順位は前回と変わらなかったが、6月のインドネシアOPでSSプレミア初優勝を飾った桃田賢斗が、前回の9位から4つランクを上げて自身最高の5位まで浮上している。
心配なのは佐々木翔、田児賢一だ。佐々木は3月の全英OPで4強に入って以降、低空飛行が続いている。アジア選手権(4月)では8強に入ってスーパーシリーズ(SS)と同等のポイントを獲得しているが、世界ランクも23位となかなか上位に進めていない。
田児は昨年のトマス杯とインドネシアOP2位のポイントが消えてしまったことで、7つランクを落として29位になった。さらには6月中に14年ヨネックスOPジャパン4強のポイントも無くなってしまうため、このままでは次のSSに出場した場合、予選スタートの可能性が出てくる。今後の五輪レースを考えると、8月に行なわれる世界選手権(インドネシア)での上位進出が求められる厳しい状況となっている。
【女子シングルス】
スペインのキャロリーナ・マリーンが初の世界ランク1位となった。今年のSSでは3回制覇しているが、そのうち2回の優勝はSSプレミア(全英、マレーシア)と勝負強さが目立っている。5月末のオーストラリアOPを制したことで、前回トップの李雪芮(中国)を抜き欧州選手としては久々の世界トップに立った。
中国のエースである李雪芮は、オーストラリア、インドネシアの結果が響いて3位に転落。2位にはサイナ・ネワール(インド)が入っており、女子シングルスのトップ争いがおもしろくなっている。
日本選手では山口茜が2つランクを上げて9位、初の一桁台に入った。これはインドネシアOP8強で高ポイントを獲得したためで、日本人選手でもトップの順位となっている。山口に続くのは奥原希望で10位。その後には髙橋沙也加(16位)、三谷美菜津(17位)が上位をキープしている。
なお、インドネシアOP準優勝の橋本由衣は9350ポイントを獲得。35位から大きくジャンプアップして22位に入った。
■選手名
諶 龍(チェン・ロン)
李雪芮(リー・シュェルイ)
林 丹(リン・ダン)