5月21日に世界ランキングが更新された。リオ五輪出場のために重要となるのがこの世界ランキングだが、今回は5月10日から17日まで開催されたスディルマン杯のポイントなどが加算されている。
スディルマン杯は団体戦のため、スーパーシリーズなどの個人戦獲得ポイントとは異なり、試合の勝敗結果、対戦チームの世界ランキングなどによって獲得ポイントが変動する。獲得ポイントの高い選手は9000点近くを手にし、獲得が低い選手でも第1グループで強豪国同士の対戦をした場合は、たとえ敗れても4000点以上のポイントを獲得している。
ここでは5月21日付の世界ランキングから男子シングルス、女子シングルスの状況について紹介しよう。
【男子シングルス】
1位は昨年の12月末以降、ランキングの頂点に立ち続けている諶龍(中国)。ランキングポイントは92441点。2位以下に17000点以上の差をつけており、ダントツの位置にいる。
2位はリオ五輪に向けて本格的に始動している林丹(中国)、3位は欧州のトッププレーヤーでもあるヤン・O・ヨルゲンセン(デンマーク)が引き続き上位を保っている。4位は昨年秋以降に急浮上してきたスリカンス.K(インド)が入っており、このトップ4が5位以下の選手に9000点以上の差をつけているため、ポイントの獲得内容を見ても当分は上位をキープできそうな状況だ。
このほかの日本選手は、17位の佐々木翔(トナミ運輸)、18位の田児賢一(NTT東日本)はスディルマン杯に不出場のため、ポイントの増減はなく順位に変更はない。25位の上田拓馬(日本ユニシス)も同じく順位はそのままだ。
【女子シングルス】
インドのエースであるサイナ・ネワールが再びランキング1位(82342点)に返り咲いた。これはスディルマン杯でマレーシア、韓国と上位国の選手に連勝したためで、サイナは約8500点を手にしている(世界選手権4強に近いポイント)。2位(80764点)にはランクダウンとなったロンドン五輪金メダリストの李雪芮(中国)。3位(79352点)は今年の全英OP、マレーシアOP優勝のキャロリナ・マリーン(スペイン)で、ヨーロッパ選手でただ一人トップ10に入っている。
なお、このほかの日本選手はスディルマン杯不出場だった髙橋沙也加(日本ユニシス)が15位、三谷美菜津(NTT東日本)が17位、そして25位に佐藤冴香(ヨネックス)が続いている。