5月14日にスディルマン杯(中国・東莞)5日目が行なわれた。この日は第1グループで決勝トーナメントが行なわれ、中国−ドイツ、韓国−マレーシアが対戦。中国と韓国がそれぞれ勝利を収め準決勝に進んだ。
■5月14日
第1グループ決勝トーナメント ダイジェスト
○中 国(A1位) 3−0 ●ドイツ(A2位)
両国は本大会初日の予選Aリーグで対戦しており、そのときは中国が5−0で完勝している。その後、中国とドイツがともに予選リーグを通過したが、組み合わせ抽選会の結果、再び両国が争うことになった。
試合は大方の予想通り、中国の圧勝に終わった。第1試合の混合ダブルスでは、世界ランク1位の張楠/趙蕓蕾と同11位のフックス/ミシェルズが対戦。張楠/趙蕓蕾が9本11本でドイツペアを完封すると、続く男子シングルスではエース・林丹がマーク・ツーベラーを2−0で退けた。
その後、男子ダブルスも危なげなく勝利した中国。地元優勝に向けて好調をキープし、準決勝に駒を進めている。
●マレーシア(D1位) 1−3 ○韓国(D2位)
奇しくも予選リーグと同じ顔合わせとなったマレーシアと韓国の一戦。予選ではマレーシアが韓国を打ち破ったことで1位通過を決めたが、当然、韓国も同じ相手に2度も負けられない。5日目屈指の好カードとなった。
この勝負で注目が集まったのは、1試合目に行なわれた男子ダブルスだろう。韓国は予選のマレーシア戦で敗れている柳延星/李龍大を起用し、マレーシアも同じくゴー/タンが出場。本大会2度目の勝負が始まると、主導権を握ったのは韓国ペア。1ゲーム目を柳延星/李龍大が制すると、2ゲーム目はマレーシアペアが前半こそリードするも、中盤以降は追い上げる韓国ペアのリズムに。最大5点差ついたスコアを韓国が11−11の同点に持ち込むと、そのまま勢いを持続させ21—16で勝利。見事リベンジを果たした。
世界ランク1位の柳延星/李龍大が勝ち星をつかんだ時点で、流れは一気に韓国へ。女子シングルスは世界ランク7位の成池鉉が17本、12本で勝利。韓国が2−0で王手をかける。男子シングルスはリー・チョンウェイに白星を譲ったが、女子ダブルスは張藝娜/鄭景銀が登場。3月のマレーシアOPで準優勝を飾った2人がコートに立つと、1ゲーム目こそねばるマレーシアペアに奪われるも、2ゲーム目以降は追いすがる相手を冷静にさばいて勝利。スコアを3−1とした韓国が予選の雪辱を果たし準決勝に進んだ。
■李龍大(韓国)のコメント
「(男子ダブルスの)ゴー/タンは強かった。でも、予選に比べると自分たちの状態と集中力も良かったと思う。予選では負けたが、韓国は優勝候補だと思っている。長いことスディルマン杯では勝っていないので、何とか優勝を勝ち獲りたい。(準決勝について)日本は各種目で世界ランキング上位の選手が多いから、準決勝で当たることになったらタフな戦いになる。5戦目までもつれると思うが、3―2でいいから勝ちたい」
なお、中国は準決勝でインドネシア−台湾の勝者と、韓国は日本とデンマークの勝者と対戦する。
※世界ランキングは5月14日付