5月16日(土)から20日(水)まで、埼玉県さいたま市記念体育館で日本ランキングサーキットが開催される。この大会は、日本ランキングポイント保持者の上位選手が出場。各世代のトップ選手が集まるため、年齢を超えた好勝負が繰り広げられそうだ。ここでは男女シングルスの展望を紹介しよう。
■男子シングルス
ナショナルB代表の選手が多く参戦している男子シングルス。今回は坂井一将(日本ユニシス)、武下利一、常山幹太(トナミ運輸)、西本拳太(中央大)ら代表組を中心に上位争いが展開されそうだ。
第1シードは4月上旬の大阪国際で準優勝を飾った坂井。国際経験も豊富で、チームでは上田拓馬とともにシングルスの主軸として活躍している。同じ山には丸尾亮太郎(日立情報通信エンジニアリング)、前回優勝の古財和輝(龍谷大職員)らがおり、坂井にとっては決して侮れない相手。ここをしっかり勝ち抜いて優勝に近づきたいところだ。
反対の山では第2シード・武下利一の存在が目立つ。大会序盤で渡邉達也、山口容正、下農走(トナミ運輸)らチームの後輩との対戦がありそうで、そこを勝ち抜くと準々決勝で前回大会4強の井上拓斗(日本ユニシス)と激突しそうだ。
このほかの注目カードは、第3シードの西本拳太と中学2年生・奈良岡功大(浪岡中)の勝負だろう。スーパー中学生として多くのメディアに取り上げられている奈良岡が、大学生王者の西本にどこまで迫るか。ファンにとっては勝敗もさることながら、試合の内容も気になるところだ。
■女子シングルス
シード選手は、4月から社会人となった大堀彩(NTT東日本)、2013年ヨネックスOPジャパン2位の打田しづか(日本ユニシス)、12年ロンドン五輪出場の佐藤冴香、再春館製薬所でシングルスの主軸を担う伊東可奈の4選手。
注目は大会2連覇をねらう大堀。故郷・福島を離れてまだ日は経っていないが、社会人選手との練習のなかでどこまで力を伸ばしたのか、この大会でその成果が見られるだろう。
また、今大会の注目選手は、5月のニュージーランドOP(GPG)の女子シングルスで優勝を飾った富岡高3年の川上紗恵奈。国際大会2回目でGPG制覇という快挙を達成した。当然、今大会でも上位に入るチャンスは十分にありそうだ。組み合わせについては、参加登録の4月時点で川上とランキングポイントの同じ選手がいるため、25位、26位どちらかの位置に配置される。25位の位置になった場合は、勝ち上がり次第では高校の先輩でもある大堀と対戦する可能性も出てくる。こちらも見逃せない試合となりそうだ。
なお、日本ランキングサーキットの模様は『SMASH and NET.TV』でライブ配信される予定。詳細は下記URLにて。