5月13日にスディルマン杯(中国・東莞)4日目が行なわれた。この日は第1グループC・Dリーグの残りの試合が実施され、Cリーグではデンマークとインドネシアが激突。インドネシアが3−2で辛くも勝利し、リーグ1位通過を決めている。試合終了後には14日から始まる決勝トーナメントの組み合わせ抽選会が行なわれた。
■5月13日 第1グループダイジェスト
◆Cリーグ ●デンマーク 2−3 ○インドネシア
両国ともに1勝をあげ、勝った方が1位通過となる大事な一戦。デンマークは男女ダブルスで世界上位ランクの主力を欠いており、戦力的には苦しい状況。一方のインドネシアも、男女シングルスに安定感がなく、互いに不安要素を抱えたまま試合に臨んだ。
男子ダブルスはインドネシアのトップペア、セティアワン/アッサンがファイナル12本でなんとか白星をあげると、続く女子シングルスも勝利し、インドネシアが一気に王手をかける。しかし、男子シングルスはデンマークの大黒柱のヤン・O・ヨルゲンセンが8本10本で圧倒。なんとか流れを引き寄せたかに見えたが、ここで強さを発揮したのがインドネシアの女子ダブルス、マヘスワリ/ポリイ。世界ランクでは格下相手のペアだったが、きっちりと勝負をモノにしウイニングポイントをつかんだ。強敵を退けたインドネシアが2勝を飾り、予選1位通過を決めている。
◆Dリーグ ○韓 国 4−1 ●インド
ダブルス王国・韓国と、シングルスで急成長を見せるインドの対戦。すでにマレーシアが1位通過を決めており、この勝負で勝った国が決勝トーナメント進出となるため、両国にとって負けられない一戦となった。
先制したのは韓国。初戦の男子ダブルスには、第1戦のマレーシア戦で敗れた柳延星/李龍大(韓国)をベンチに置き、金基正/金沙朗(韓国)を起用。すると、金基正/金沙朗(韓国)が相手を10本19本に抑えて1勝をつかみとった。なんとかシングルスで勝ち星を拾いたいインドは、ロンドン五輪銅メダリストのサイナ・ネワールが登場。裵延姝との勝負では1ゲームを制したあとの2ゲームを落とし、勝敗はファイナルゲームにもつれ込んだ。負ければ後がないインドは、ここでサイナ・ネワールが地力を発揮し、最後は13本で封じて1−1のイーブンに戻す。
続く男子シングルス。インドとしては、なんとかここで勝ち星をあげて女子ダブルスにつなげたかったが、その前に立ちはだかったのが韓国のエース・孫完虎。インドのカシャップ・パルパリと第3ゲームまでしのぎを削ると、終盤に抜け出した孫完虎に軍配が上がった。
これで王手をかけた韓国は、続く女子ダブルスでもねばるインドペアを振り切って勝利。先に3勝した韓国が白星をあげて、強豪国が集うDリーグを2位で通過した。
■第2グループ ダイジェスト
◆Aリーグ
1位オランダ(3勝)
2位シンガポール(2勝1敗)
3位スペイン(1勝2敗)
4位カナダ(3敗)
Aリーグは、6試合中5試合が3−2のスコアで決するほど実力が拮抗。そのなかで1位を獲得したのがオランダ。ダブルスで強みを発揮し、強豪シンガポールとの対戦では男子シングルス以外すべてを制してみせた。2位はリーグ1位候補とされていたシンガポール。3位は世界女王のキャロリナ・マリーンを擁するスペイン。4位はカナダとなった。
◆Bリーグ
1位 香港(3勝)
2位 フランス(2勝1敗)
3位 アメリカ(1勝2敗)
4位 ブラジル(3敗)
第2グループでは頭一つ抜けている香港が、すべての試合を5−0で制し、3戦全勝でリーグ1位となった。2位はアメリカとの勝負を3−2で勝ち切ったフランス。3位はアメリカ、4位は2016年リオ・デ・ジャネイロ五輪の開催国でもあるブラジルとなった。
◆順位決定戦
5月14日
シンガポール — フランス
スペイン — アメリカ
カ ナ ダ — ブラジル
5月15日
オランダ — 香 港