5月12日にスディルマン杯(中国・東莞)3日目が行なわれ、第1グループBリーグの日本は強豪・台湾と対戦。日本は2番手に出場した女子シングルスは敗れたものの、その他の種目をきっちり制し、見事4−1で勝利を飾った。これにより予選1位での突破を決めた。
ここでは日本代表のコメントを紹介しよう。
早川賢一(男子ダブルスに出場。2−0で勝利)
「ロシア戦で僕たちが負けてしまったので、次は絶対勝つという強い気持ちを持っていた。1ゲームの出だしからしっかり動けたし、メンタルが充実していた。前回のロシア戦はディフェンス面が全然ダメで、(遠藤と)「それなら次どうする?」って話し合った。今日は守りになっても左右にレシーブを打ち分けられたし、今日のような試合ができたら世界トップから4位くらいまでの相手にも勝てると思う」
奥原希望(女子シングルスに出場。0−2で敗戦)
「相手の打ってくるタイミングが様々で、それにどうしても合わすことができずバランスを崩してしまった。それにシャトルが飛ばなくて後ろまで返すことが難しく、相手の有利な体勢で打たせてしまったのもよくなかったです。男子ダブルスが勝ってくれて、気持ちは少し楽になったけど、勝ちたい気持ちが強すぎてイージーなミスもしてしまった。もったいないです。
ただ、試合全体を振り返ると自分の力を出せたと思う。今季のスーパーシリーズを転戦して、競った試合で勝てないことが多い。今回は負けてしまったけど、前に比べて落ち着いてラリーはできていた。そこは成長だと思う。よかったのは課題にしていたヘアピン。ネットで相手と勝負できたのは自信にしていいと思う。
戴資穎とのシングルスに起用してもらえたのは、自分を女子シングルスのエースと思ってもらえているんだと自信になる。そこでポイントをあげられず、期待に応えられなかったのは残念だけど、力をつけて次はポイントをあげたい」
桃田賢斗(男子シングルスに出場。接戦の末に2−1で勝利)
「疲れました…。(ケガが癒えて間もないので)足が1ゲーム終了のところできつくなって動かなかった。うまくごまかしながらのプレーだけど、なんとか勝ててよかった。
日本は早川/遠藤ペアが勝っていたし、僕の次には最強の高橋/松友ペアがいる。だから、僕さえ勝てば1位通過だとわかっていた。最後まで食らいついた奥原選手も含めて、みんなの勢いで勝てたと思う。最後は終わりそうで、なかなか終わられず苦しかったけど、コーチ席や選手席を見て力をもらいました」
松友美佐紀(女子ダブルスに出場。2−0で勝利)
「準々決勝はどの相手がきても、これまでよりも強くなる。力をしっかり出してポイントを取りたい。メダルはもちろん目標だけど、自分たちの力を出したら結果はおのずついてくると思う」
栗原文音(混合ダブルスに出場。2−1で勝利)
「目の前の1本を取るのに必死で、勝ったことが自信になったかはわからない。ただ、今回の試合は(私が)前で思い切りやれたと思うし、数野さんも後ろからしっかり打ってくれて、いい形になった。まだミックスとしてのコンビはバラバラだけど、次も勝ちにこだわってやりたい」
朴柱奉日本代表監督
「ロシア戦で動き硬かった早川/遠藤は、動きもよくなった。負けた後にミーティングをして、もう一回気持ちを前に出してくれた。具体的にはロシア戦に比べてレシーブがよくなったかな。2人のよいところは、いいレシーブから早川のネット前、そして遠藤の攻撃。これが台湾戦ではよく出ていた。奥原は負けてしまったけど、合宿で一番頑張っていたし、調子もよかったので女子シングルスに使った。
リーグ戦を4−1、4−1で終えることができて、チーム全体としていいパフォーマンスができている。トップ通過で自信もついたと思うし、チームの雰囲気はいい。一つの目標は日本初のベスト4でメダル獲得。まだ相手はわからないけど、全力で勝ちに行きたい。(決勝トーナメントの)抽選は舛田圭太コーチと私の2人で勝負だね!」