ヨーロッパで開催されたワールドツアーSUPER300の3連戦、オルレアンマスターズ(フランス・オルレアン)、スイスOP(スイス・バーゼル)、スペインマスターズ(スペイン・マドリッド)に出場した日本代表が、4月2日に帰国。
オルレアンマスターズで優勝した田中湧士が帰国時に、囲み取材に応じた。下記は田中のコメント。
田中湧士
――3週間の欧州遠征を振り返って
充実した3週間になったのではないかと思いますが、課題がたくさん見つかった3週間でもありました。
――課題とは具体的には
特に3週目(スペインマスターズ)ですが、シャトルがすごく飛ぶ環境で、自分のできるプレーがすごく限られてしまったところがありました。どんな環境にも対応できるように、プレーの引き出しを増やさなければいけないと思います。
――オルレアンマスターズで、SUPER300の大会で初優勝した感想は?
まだ、あまり実感が湧いていないところもありますが、優勝できたことは、素直にうれしいです。これからも、また目標に向かって頑張ってこうと思います。
――ツアー初優勝ですが、自分へのご褒美は?
自分に対しては、特に考えてはいないですけど、おいしいご飯でも食べに行こうかなと思います。(好きな食べ物は?)焼肉、お寿司……多分、焼肉に行きます(笑)。
――オルレアンマスターズ優勝の一番の要因は?
地元の選手との試合(3回戦でフランス選手と対戦)があったのですが、すごくアウェーの雰囲気の中でも、自分の力を出し切れたことが、よかったのかなと思っています。
――次の目標は?
今は、世界ランキングを上げることしか考えていません。もちろん、今後は(ランキングを上げて)SUPER500、750の大会に出ていきたいと強く思っています。そのためにも、一つひとつの試合を大切に、勝ち負けにこだわっていこうと思います。次の国際大会は、多分、USオープン、カナダオープンあたりになるのではないかと思います。
――昨年は、SUPER100の大会で上位に入るが勝ち切れなかった。SUPER300を勝ち切れるまでに進化できた部分は?
我慢の仕方がよくなったのかなと思っています。相手がどんな球を打ってくるか、よく考えるようにもなりました。いろいろな環境で経験を通して、それぞれの環境で、今、自分にできること、できないことの区別がつくようになったのかなと思います。
――日本A代表の奈良岡功大選手が、NTT東日本に加入してチームメートになりましたが、刺激を受ける?
そうですね。さっき着陸してから知ったんですけど(笑)。同じチームになったということで、(彼から)吸収できるものを自分の中に落とし込んでいって、自分のプレーに最大限生かせたらと思います。
写真/平野貴也