12月20日、BWF(世界バドミントン連盟)が発表する世界ランキングが更新された。現在の世界ランキングシステムは、来年から新型コロナ感染拡大前の通常時のシステムに戻るため、ポイントの整理が行なわれている。今週は昨年のデンマークOP、フランスOP(ともにSuper750)などのポイントが消滅。これにより、日本勢を含めて順位の変動があった。ここでは、ダブルス3種目について紹介しよう。
【男子ダブルス】
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保木卓朗/小林優吾が1位をキープ。男子ダブルスの顔だったギデオン/スカムルヨ(インドネシア)が、先週の2位から6ランクダウンの8位に後退。長くインドネシアの2番手だったアルディアント/アルフィアン(上写真・右)が自己最高位の2位で、初めて同国のトップペアとなった。世界選手権優勝のアーロン・チア/ソー・ウィーイク(マレーシア)が1ランクアップの3位、ワールドツアーファイナルズ準優勝のセティアワン/アッサン(インドネシア)が、一つ順位を上げて4位となっている。
日本勢は2番手の古賀輝/齋藤太一が1ランクダウンの20位。続く竹内義憲/松居圭一郎(27位)、小野寺雅之/岡村洋輝(33位)、武井優太/遠藤彩斗(49位)は、それぞれ少しながら順位を上げている。井上拓斗/三橋健也は10ランクダウンの68位と大きく後退。同じB代表の若手、西田陽耶/目崎駿太郎が3ランクアップして、すぐ後ろの69位につけている。さらに、高野将斗/玉手勝輝も6ランクアップの78位と順位を上げており、来年以降、し烈な争いになっていきそうだ。
【女子ダブルス】
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陳清晨(チェン・チンチェン)/賈一凡(ジャ・イーファン/中国)が10万ポイント超えで1位を独走。2位につける志田千陽/松山奈未が9万ポイント台後半。3位の金昭英(キム・ソヨン)/孔熙容(コン・ヒヨン/韓国)、4位の鄭ナウン/金ヘジョン(韓国)という韓国2ペアとも争う展開だ。
日本勢2番手は9位の松本麻佑/永原和可那。3番手の福島由紀/廣田彩花は1ランクアップの13位につけている。今年B代表として出場した大会で結果を残している加藤佑奈/廣上瑠依は、今週も順位を3つ上げて29位。保原彩夏/鈴木陽向は11ランクアップの61位、同学年ペアの櫻本絢子/宮浦玲奈は7ランクアップの82位に順位を上げている。
【混合ダブルス】
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鄭思維(上写真・右)/黄雅瓊(中国)、デチャポル/サプシリー(タイ)が10万ポイント超えで、1位と2位に君臨。渡辺勇大/東野有紗が9万ポイント台で追いかける。
日本勢2番手の山下恭平/篠谷菜留は、今週も順位を上げて自己最高位の14位。3番手に後退した金子祐樹/松友美佐紀も順位を上げ、15位で続いている。A代表3ペアが15位以内にいるのは、かなり頼もしい状況だ。
B代表は、緑川大輝/齋藤夏(31位)、西川裕次郎/尾﨑沙織(47位)、仁平澄也/朝倉みなみ(54位)、山田尚輝/池内萌絵(93位)という状況。全日本総合で結果を残し、来年以降へのステップとしたい。
文/バドミントン・マガジン編集部
写真/BADMINTONPHOTO